検索エンジンの未来 - 察してくれる検索エンジン? | 木下英範のブログ

検索エンジンの未来 - 察してくれる検索エンジン?

googleは使いづらい。なぜなら検索をしなければ使えないからです。


そもそも検索キーワードを入力しなければいけないことが不便です。適切なキーワードが思い浮かばないこともあるし、入力が面倒です。


検索の条件というのは、その時点でのユーザの置かれた環境や行動によりある程度絞られるはずです。例えば、Webを閲覧していて、あるキーワードをコピーして、検索エンジンを開いた場合。この場合は、そのキーワードで検索して、意味を調べるという可能性が非常に高いです。だからコピーした時点で辞書なり百科事典なりを起動できないでしょうか。


天気を知りたいと思ったら、ほとんどの場合は、ユーザの住んでいる地域の天気です。ガジェットに入れておけばいいと思われるかもしれませんが、天気は一日一回見ればいいのです。ずっと表示しておくのは邪魔です。それも朝に一回見ればいいのだから、向こうからポップしてくれればいいのです。


電車に乗っているときに、検索エンジンを開いた場合、それは到着時間や乗換えを知りたい可能性が高いです。それも今乗っている電車で今の時間。だからモバイル端末を開いた瞬間に、乗り換え案内を起動し、乗車中の電車の各駅への到着時間が出る。そこに目的地(もちろん適切に絞り込まれている中から選択)を入力すると、乗換えや、目的地の地図を表示すればよいですね。


このように、ユーザの環境・行動によって、ユーザの知りたいことがある程度予測できます。今の検索エンジンというのはまったくそれができていないです。わざわざ真っ白な検索エンジンのページを開いて、キーワードを入力して、一覧された検索結果の一部のヒントから、目的を達成できるであろうサイトを自分で選別しなければならないのです。


もはやこれがめんどくさい。
Googleが目的を達成してくれることは無い。目的を達成してくれるのはその先の情報であったり、サービスです。Googleはそれをつないでいるだけです。だからGoogle自体には内容が無い。


違いは「察して」くれること。現在の検索エンジンは決して「察して」くれない。未来の検索エンジンは、パーソナライズ、履歴、GPSを駆使して、察してくれる検索エンジンになることを期待しています。完全にやりたいことを察してくれて、ダイレクトにつないでくれるのならば、もう自ら検索する必要はなくなります。検索の究極は「検索エンジンを通さないこと」です。