幸福論
不幸。それはすべて他人と比べることから始まる。痛みや空腹、確かにそれは他と比べなくても辛いことは確かだが、そういったものは不幸とは違う。犬や猫は痛みや空腹は感じるが、他の犬や猫と比べて自分は不幸だとは感じていないだろう。
不幸とは人間だけが感じる感情である。不幸とは他人に劣等感や嫉妬を抱くことから始まる。
では幸福はどうだろうか。これは他人との優越感により感じることもできるが、それは本当の幸福ではない。本当の幸福とは自分の中から湧き出て来るものである。自分一人では不幸は感じない。しかし幸福は感じることができる。
科学的に見ると、幸福感は脳に作用する物質、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンなどによりもたらされる。確かにこれらを投与し続ければ、幸福を感じることができる。しかし、これで満足する人はいないだろう。それは人間的な幸福ではないからである。
本当に欲しいのは、人間的な自然な幸福である。
幸福の定義は人によってまちまちであろうが、幸福の秘訣としてこれだけは言える。
・他人と比べないこと(比べても意味が無い)
・あらゆる小さなことにも満足感を得ること(幸福は自分で作り出すしか得る方法が無い)
他人にどう思われようが、幸福になるかどうかは自分次第である。