世の中から単純作業をなくせ!
一般的にルーティン作業に準じる人の給料は安い。より高度な仕事をする人の給料は高い。わたしは逆ではないかと思っている。なぜなら単純作業はつらくてつまらないからだ。つまらない仕事を延々とすることは苦痛である。それにスキル獲得機会が少なく、コモディティ化しがちである。しかし誰かがやらなくてはならない。だからその分、単純作業に準じる人の給料は高くてしかるべきである。
一番いいのは単純作業をなくすこと。機械にできることは機械に任せて、人間は人間にしかできないもっと高度な仕事をするべきである。
単純作業がなくなったら、働き口がなくなってしまうではないか?そんなことはない。今までもそうだったように、単純作業をなくした分、より高度な仕事が創出されるものだ。
確かに機織職人は仕事を失った。しかし、新素材を開発し、より快適な衣料を作る仕事、すばらしいデザインを創作する仕事、それを世に広める仕事、それに関連する仕事は格段に増えた。
確かにタイピストは職を失った。しかし、より人の心を打つ文章を書く仕事、より良質な情報を収集する仕事、
それに関連する仕事は格段に増えた。
だから苦労しても自動化を試みるべきだ。従業員がある作業をめんどくさいと感じた場合は素直に申告してもらい、なるべく自ら自動化装置を作ってもらうようにする。そのために最初は時間が掛かって作業が一時ストップするかもしれない。それを許容し応援する態度が経営者には必要である。場合によっては資金的援助、人員的援助をおこなうこと。