ランダムの境界線
IBMが世界最速のスーパーコンピュータを発表したそうです。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200806100016.html
単純に比較すると、「Roadrunner」が1日で出来る処理を一般的なコンピューターを使って行う場合、全世界の60億人全員が1人1台のパソコンを持ち、1日24時間かけても、46年間ずっと計算し続けることになる。
といいますから、PCのグリッドコンピューティング構想なんか吹っ飛ぶくらいすごい性能です。CPUにはプレステ3と同じ「Cell」CPUが使われているようです。そう考えるとプレステ3はすごいですね。Cellは単純な並列処理にはめっぽう強いのでたくさんつなげればすごいパワーを発揮できそうです。
サイコロを落としてどの目が出るかはランダムですが、これは情報量が多すぎて人間では判断できないため「ランダムに見えている」といえます。落とすときの角度、気流、地面の形状などを詳細に計算すれば、落とした時点である程度予測がついてしまうかもしれません。
こうなるとランダムの境界線も変わってきますね。今まで偶然だと思っていたものが、偶然でなくなる日が突然来るかもしれません。
ただし、どんどん細部まで計算していって原子レベルまでいくと、不確定性原理で粒子の位置がどこにあるか
確立でしかわからないという世界になってくるのでこの壁を突破できるのかどうかはわかりません。