才能とは
人は生まれつきいろいろな才能を持っています。背が高い人は生まれつきバスケットボールの才能を、指が長い人は生まれつきピアノの才能を。みんなそれぞれ身体だけでなく、脳細胞の配置も少しずつ違うのだから、学問においてもそれぞれ異なる分野の才能を持っています。
一流と呼ばれる人は、持って生まれた才能を遺憾なく発揮した結果、一流になったと思われがちです。もちろんそういう人もいるかもしれません。ですが大半はそうじゃない気がするのです。もしかしたら「生まれつきの才能」というものは、物事のうまい下手にほとんど影響していなくて、「どんな状況に置かれても、その状況を心から楽しめるスキル」というひとつの能力のみが大勢を決している気がしてなりません。この仮説が正しいならば、一流の人がまったく異なるほかの分野に進んでいたとしても同じように一流になっていたことでしょう。