これからの銀行の経営について | 木下英範のブログ

これからの銀行の経営について

銀行は預金の使い道を明示すべきだ。本当に社会のために使われているのかどうか。本当に社会のために役立つ事業に融通されているのか。

社会全体最適を考慮した投資ができていなければスキルの高い投資家とはいえない。なぜならば長期で見て社会全体が持続的に伸びるのでなければ、リターンの最大化は見込めないからである。

よってその投資が環境問題を含めた社会全体の利益にどのくらいの影響を及ぼすのかを計測するロジックが必要となってくるであろう。そしてそれに早く気づいた銀行が生き残る。

似たような意見で、「銀行経営もこれからは利益を追い求めるだけではダメだ。社会のためになにができるかに注視しなければいけない」というのを良く聞くが、それは筋違いで、利益は追い求めるべきだ。ただし、どうするのが利益の最大化をもたらすのかを熟考したときに、環境問題を含めた社会の底上げが実は利益を最大化するということを認識することになるだろう。