一度しか通らない道 | 木下英範のブログ

一度しか通らない道


あなたはたくさんの花を抱いて生まれてきた。
そしてあなたは今、一本の道を歩いていく。
たくさんの花を腕に抱いて。

その道は一度しか通らない道。引き返すことはできない。
あなたは道端に花を植えながら歩く。
植えた花は自分の手から離れていってしまうけれど、
花は植えてこそ生き続けると思うから。

そして今植えなければ二度とその場所に植える機会はない。


二度と戻れない道だが、振り返ることはできる。
花でいっぱいの道を見てあなたは微笑む。
植えたことすら忘れていた花が、実をつけ種を増やしている。


その道はあなたにしか見えないから、ほらきれいでしょう?って
誰かに見せることはできないけれど。

それでもあなたに見えるその景色があなたに笑顔をもたらしてくれる。


この道は一度しか通らない道。
だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう。
先へ伸ばしたり忘れたりしないように。


この道は二度と通らない道だから。