満員電車も悪くない
連休の中場で都内の電車はすいています。いつもこのくらいすいていたらいいのにな、と思います。 いつもは通勤ラッシュの満員電車で通勤しています。もう何年も通勤していますが、これだけは慣れることができません。車両を増やすか、車内を広くしていただきたいものです。 でもJRの立場からみるといつもこんなにガラガラでは経営が成り立ちません。こんな効率の悪いことでは赤字になってしまうでしょう。するとJRはどうするか。損益がプラスになるように運賃を値上げして調節するでしょう。 そこで気づきました。満員電車は悪いものではないと。 なんで電車代がこんなに安いのか。それは小さいスペースで多くの人を運ぶすばらしく効率の良い満員電車があるからです。我々が満員電車を我慢しているからこそ、安い運賃の恩恵にあずかっているのです。電車が込めば込むほど、電車代が安くなる。通勤手当は会社から支給されているので関係ないとお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかし結局は会社の費用から支払っているので、給料の一部が交通費に回っているようなものです。 仕事をするためには(在宅勤務制度のない多くの企業では)交通機関を使って会社にいかなければなりません。通勤というのはなんら付加価値を生んでいません。つまり付加価値を生むための必要悪であるわけです。すると、これはなるべく効率を上げて費用を抑えたほうが利益増大につながります。日本を大きな企業と想定してみると、費用を抑えて生産性を上げることは、世界との競走上、有利です。 というわけで、日本の生産性が高いのは日本の悪名高き満員電車のおかげかもしれません。そう考えるといつもの満員電車も少し我慢できるような、気がした、連休中盤です。