夕方、その日2回目のかかりつけの病院。
先生もただ事ではないと
思ってくれたのか
先に診てもらうことができました。
水分を取るたびに痛がることと
左手足が動いてない事を伝えました。
すると先生や看護師さんたちが
慌てはじめ、
すぐに大きい病院へ
移動する事になりました。
この時すでに17時前、
少しいけば
府立医療センターがあったのですが
受け入れ拒否。
隣の市の病院へ行くこととなりました。
到着すると17時半をすぎていて
外来はもうやっておらず
先生方も到着待ちだったようで
すぐにCTを撮りました。
その時のすばるは
喋ったり立ったりできていました。
後で聞けば
こまめに水分補給させていたのが
逆に脳を圧迫していたみたいで
夕方から水分補給をしてなかったため
圧迫が少しマシになってたのではないかと。
撮影がおわり、
すぐに診察室へ
私はそこでの出来事は
一生忘れられません。
目に入ったレントゲン写真には
右脳のど真ん中に
白い影。
その大きさはみかん大くらいです。
お母さん。覚悟して聞いてね
の先生の声で
頭が真っ白になり、
息ができなくなり、
目の前が真っ暗になりました。
耳は聞かなあかんと思ってたのか
聞こえていて
すばるくんの頭には
物凄く大きな腫瘍がある。
今すぐ処置しなければいけない
でもここではできないので
もっと大きな病院に今すぐ行きます。
手配してる間に
ご家族を呼んでください。
気がつくとパイプ椅子に座っていて
看護師さんに支えられていました。
すばるはベッドで寝てたのですが
私のその状況を見て
凄い不安そうな顔をしてるのが見えて
子供の前で何してんねん。と。
すばるに
頭の中に悪いやつがいてるねん。
やから今からもっと大きい病院に
行ってみてもらおうな
トトに電話するから
ちょっと待っててな
と伝え、
旦那に電話しました。
旦那が電話に出ると
涙が止まらず
ちょっと間喋れなかったのを
今でも思い出します。
そしてすばるの事を伝えた時の
旦那の嘘やろ…
の声は
今でも忘れられません。