Premiere Proを少し触って、正直に言ってその複雑さに圧倒されています。
動画編集ソフトといえば、直感的に操作できるイメージを持っていましたが、Premiere Proは全く別物でした。
タイムラインの構造や用語からして、他の編集ソフトとは桁違いに複雑です。

まずタイムラインには V1やV2といったビデオトラック、そして A1やA2のオーディオトラック が並んでいます。
一見すると単純な列に見えますが、それぞれに置かれたクリップの重ね順や連動性を理解していないと、思い通りの編集はほぼ不可能です。
V1に置いた映像とV2に置いたテロップの重なりを間違えると、画面上で消えてしまうこともあります。
また、A1やA2に置いた音声のタイミングを少しでもずらすと、映像と音声の同期が簡単に崩れます。

さらに「クリップ」という単位も初心者には厄介です。
クリップとはタイムライン上に置いた素材のことですが、1本の動画をカットすれば複数のクリップに分かれます。
これらを管理しながら編集することに非常に混乱していました。

操作系も複雑です。例えば リップル編集(Ripple Edit) や リップル削除(Ripple Delete) は、後ろのクリップを自動で押し出したり詰めたりする機能です。
どちらも使い方を間違え、タイムラインを何度も崩しました。

トランジションやテキストの扱いも簡単ではありません。
前後のクリップとの接続部分をきれいに入れたかったのですが、基本的なクロスディゾルブというトランジションを使うだけで2時間かかりました。

ショートカットも膨大です。
覚えたら絶対に早く編集できるようになるなと感じておりますが、同時に覚えることが多く、すぐには無理だなと理解しました。ちょっとした操作ミスでクリップの位置がずれたり、後ろのトラックが勝手に詰められたりすることも日常茶飯事です。そしてそれを直せません。

まとめると、Premiere Proは「やりたいことができる分、操作の自由度が高すぎて難しい」ソフトです。
タイムラインの構造を理解し、クリップやトラックの概念を押さえ、リップル系や挿入系の操作を正確に使いこなさなければ、動画編集は思った通りに進みません。
初心者にとっては、その自由度が逆にハードルを上げているように感じます。これからも頑張ってみます。