終わってみれば「ほっ」と

 

「球が速くなくても一軍で勝負できる」

130キロ前後のストレートと、シンカー、スライダー、カットボール、シュート、カーブなどなど・・・ 多彩な球種を丁寧に投げ分ける。

 

 いつ打たれるか。ハラハラしながら見守る投手だ。投げる度に、こちらの肩に力が入る。打ち取ると「良し」と。

 初回、近本選手の一塁ゴロを、オスナが緩慢プレーでエラーにする。思わずオスナを怒鳴る。近本選手が走る。中村捕手の送球はショートバウンド。長岡遊撃手がうまい捕球のドンピシャタッチ。塁審の判定はセーフ。当然の如くリクエスト。判定覆りアウト。結果、3人で初回を退けるも・・・

 

 いかんせん2回、4番大山選手に中途半端な高めをクリーンヒット。5番前川選手に一、二塁間をきれいに抜かれると、木浪選手をツーナッシングと追い込むがフォアボール。球速の無さからかしっかり見られた。しかし、最後の球は絶妙のコース。あれをボールと言われたら。あのコースは石川投手の生命線。

 

 案の定、次のプレーに石川投手の心境が表れた。梅野選手のピッチャーゴロを自ら悪送球。傷口を広げると、さらに、犠牲フライ、これ以上ない相手投手のバントで3点献上。正直、良く3点で済んだと。

 

 ところが、そこから粘った。阪神の得点はこの回の3点のみ。5回まで無得点の打線が6回に大逆転。阪神自慢の救援陣が登場する前に事を成し遂げた。

 

 「石川さんを勝たせよう‼」の声に、救援陣も真価発揮。無失点リレーで応えた。

 

 この勝ちは無類の勇気になる。

 

 

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   高橋よしひろさんご存じですか。

 奥羽山脈の麓・東成瀬村の生まれ。幼少   

 から犬と大仲良し生活。よしひろさんに 

 とって犬は家族。たかが、犬の漫画と思

 う勿れ。涙なくしては読めぬ。よしひろ

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