目線を上に、低めを捨てろ
「やっぱり、コントロールがいいから難しい。そんなに球はびっくりするほど速くないんだけれど、カットボールだったり、シンカーだったり、フォークだったり、カーブも使えて、緩急も使えるし、すごく難しいなと。やっぱりピッチングはコントロールだなと思って横から見ていました」
コントロールがいいから難しい 。横から見ていました…
監督やコーチの仕事は感心することじゃない。前日、打撃コーチが「いろいろ考えているから」と言った監督。しっかり対応したからと言ったばかり。次の日にはこのコメント。たしかに、すごい球を投げるわけではないが抑える。バランスのいい投手だからこれだけ勝てる。
だからどうする? 攻略方はあった?
村上の低めのストレート。これが、ぎりぎりに決まってはいたが… 意識するあまりか、ワンバウンドにクルクルとバットが回っていた。こうなれば、村上の思うつぼだろう。ここが、監督や打撃コーチの出番ではないのか。
目線を上げて、低めは捨てろ
三振になってもいいから低めは捨てろ。必ず球が上がってくる。が、それ以上に、村上の学習が上回る。
サンタナは追い込まれるとまず三振。外に大きく外れるワンバンドを放ればいい。中村は初球から打ってくる。どんな球でも食らいつく。山田は決め打ちだから読みが外れるともろい。しっかりと対応もされていた。
だからベンチの指示を必要とする。難しい投手にはチーム打撃で対抗する。低めを捨てられたら村上の投球は半減する。つけ入る隙をつくらないで、好投手と感心している場合ではない。
5回1失点の先発高橋。一見好投もテンポが悪い。イライラする投球が打撃陣に伝播する。打ってみろとばかり、高めのストレートを投げればいいものを。それを打たれたら野手も納得するだろう。とにかくベンチの指示が見えない。今季のスワローズの姿だろうか。
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