先日ちょっと客先に頼まれてデジタル化のドキュメントを書いており、改めてデジタル化のメリットについて考えました。
遠い昔には良く考えていましたが、最近は当たり前になってしまいすっかり忘れていたのですが、デジタル化の大きなメリットがあります。
センサ等はアナログで出来ている場合がほとんどです。その出力するアナログ信号を見てみると、やはりノイズ等でフラフラした信号が見て取れます。
そのアナログ信号をADコンバータ(アナログ⇒デジタル)でデジタル化すると、その後一切ノイズが入ることが無いのです。
つまりセンサからの信号は一刻も早くデジタル化してしまった方が、ノイズが混入する余地が少なくて済むのです。
一般的にアナログ信号はいろいろなアナログフィルターで成形して使用するものですが、このフィルターもデジタル処理可能です。なのでフィルターに入る前にデジタル化してしまってもあまり問題無く、フィルター回路も不要な場合が多いのです(回路が少なくなれば電子部品も少なくなりコストも下がります)。
この様にデジタル化は大きなメリットがあります。
ただしデジタル化には欠点もあり、あまり速い処理には向きません。どうやってもハードの速度にソフトは追いつけないのです。
まだまだデジタルと言うと途端に皆さん引いてしまう場合が多いのですが、一長一短考えてうまく住み分けて使用すればとても便利な技術なのです。
ロートル技術屋の今更ながらのおせっかいな経験則でした。