私は、長男くん次男くんに

「剣道」

または

「野球」

をやらせたかった。





彼らが小学校に入学する以前に、

グローブやバット、竹刀をそろえた。

休日には公園で一緒に遊んだ。



長男が保育園の年長さんの時、

いつものように仕事から帰宅すると、

満面の笑みで長男くんと次男くんが玄関まで走ってきて、

「ぼくたち、サッカーボールつくったよ。」

って見せてくれた。



新聞を丸めて作ってあった。



「ほぉ~上手に出来たねぇ~」

と声をかけて彼らを抱き上げる。



「ぼくね、これで練習してサッカー選手になるんだ。」



「・・・」

耳を疑った、

なぜ、なぜサッカー選手?



私と一緒にサッカーで遊んだこと無いのに、

なぜだ?



「グランパスにカッコイイ人がいるんだよ。

 でもその人、

 すぐ怒っちゃうんからダメなんだよ。

 怒らなければ凄いんだよ。」


いっぱいいっぱいの毎日だぁ~!






グランパス?


妻だ。


妻の影響だ。


妻はたしか、



ベンゲルが素敵と言っていた。



サッカー好きと言っていた。


いっぱいいっぱいの毎日だぁ~!





長男くんは、小中高とサッカー部に所属した。

その当時の長男くんの口癖は、

「怒っちゃあいけないんだ!」

そして、高校生途中、

サッカーからいったん離れた。

顧問の先生とあわなかったようだ。






今日、久しぶりに妻にかわって洗濯物を干した。

見慣れないサッカーユニホームがあった。

どうやら長男くん、

大学生になった今、

社会人のサッカーチームに所属し、

楽しんでいるようだ。






長男くんが言った

「カッコイイ人」

「怒っちゃうからダメ人」

「怒らなければ凄い人」

それは、


いっぱいいっぱいの毎日だぁ~!

「ストイコビッチ」

と言う選手だった。