“子どもたちの為に”という「正義」、「大義」を振りかざして保護者に過度の負担を強いたり、費用をかけ過ぎたりという傾向が強くなっています。ですから、ボランティア組織の基本理念として“何事も既成事実化してはならない”ということ“第三者から見て既得権益と思われるような労働奉仕や経費支出があってはならない”ということを関係者全員がよくよく認識する必要があると思います。
逆に言えば「慣例化」することにより組織運営が硬直化したり歪められたりしない範囲の活動になるべくとどめること、すぐに軌道修正が可能な運営を意識することだとも思います。
ちょっと辛らつな言い方ですが、我々のような一般大衆は何かの活動に関わってその活動が拡大し活発化すると気が大きくなり、そうした状況を自分が左右できると錯覚しやすいものです。しかし実はそうではなく、その活力や意志はその組織、団体を構成する人達の意識に根差しているのであり、またそうでなければならないのです。
とりわけ“善意の第三者の集合体”であるボランティア組織だからこそ、そうした根本思想を軽視したり、見失ってはならないはずです。そこを見失わなければ様々な“やり過ぎ”、“行き過ぎ”は起こらないし、起きかけても是正行動が起きるはずだと思っています。
ただ生身の人間の活動ですから、全員が常に同じ意識で、ということは難しく、それゆえに組織をとりまとめる立場である人達の「価値観」や「良識」に依存することが多いのが現実でしょう。また見込み違いの人を代表に選んでしまったとか、ある時点から代表者の言動がおかしくなることもありますから、組織を人間の五体にたとえれば“頭がおかしくなったら勇気をもってすげ替える”ことが“五体”を構成する人達の責任だと思います。
北総ステンマルク氏の言葉より