カタチあるものはいつか壊れる | 必ずまた逢える〜愛する息子へ

必ずまた逢える〜愛する息子へ

2015年1月…突然白血病の宣告。わずか4ヶ月でお空に還ってしまった20歳の息子を想い、またいつか親子の続きをしたいと願いながら生きています。

今日、洗い物をしていたら

突然息子のお茶碗が割れてしまいました。


落としたわけでもなく、

スポンジで洗っていたら突然ぱりんと

おそらく経年劣化。


息子が空に還ってからのこの10年も

毎晩ずっと息子のお茶碗にご飯をよそって

息子コーナーへ


息子が生きていた頃から使っていたので

もう何年?

こんな日がいつかは来ると思っていたけど、

その日は突然やってきた


10年以上もありがとう



「おかわり!」の声も

「美味い美味い!」て食べてる姿も

今も鮮明に覚えてるけど


息子と家族みんなで食卓を囲んだ日々は

もうずっとずっと遠いことのように思えて



10年…て長かったのかな

いや、まだまだこれからも続くんだもんね

…>_<…





10年といえば、、


先日母の付き添いで、10年前に息子が救急車で運ばれた病院に行ってきました。

紹介状を持って、詳しい話を聞かなければならなかったので、仕方なく。。


駐車場🅿️に入った瞬間、

あっという間にあの頃に引き戻されました。


10年経ったとはいえ、

毎日通った場所ですから悲しい


もうね

心臓バクバクでしたよ

受付ロビーは新しい機械は増えていたものの、

配置も何もかもあの頃のままで



受付で館内案内図を渡されて

息子が夜間救急で運ばれた処置室や、

処置が終わるまで待たされた待合室、


そんなの確認しなくていいのに、

入院中寛解できなかったことを告げられた相談室、

とか

弟のお嫁さんと抱き合って泣いた業務用エレベーターの踊り場、とか


全部全部、あの頃の気持ちが一気に蘇って辛かった



苦しくて、、、

母には申し訳ないけど

一刻も早くここから出たかったよ





10年経って、

普通に生活していく術を学んだけど


人の気持ちなんて

一瞬で引き戻されるんだね


蓋をして生きてただけなんだって

思い知ったよ




ほんとは娘と行った誕生日旅行のことも書きたかったんだけど、

それはまた次回にします。


あ、母はとりあえず今は様子を見ましょうということになりました




今月は、心が忙しく動き回った日々でした



長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。