都内の病院へ転院したときから、
息子が亡くなる1週間程前まで、
私は、病室で息子の闘病日記を書いていた。
闘病日記といっても
ほとんどが私の思いだったり、
息子の様子だったり、
願い…を、思ったままに書いていただけのもの。
息子がせん妄になるまでは
毎日書いていたんだけど、
せん妄になり、
暴れるからと
薬で鎮静をかけられてからは
眠っている息子の手を握ったり、
浮腫んだ足を撫り続ける毎日に、
日記をつける気力さえなくなっていった。
息子が亡くなって
もうすぐ2年2ヶ月が経とうとしているが
その間、私は一度もその闘病日記を開くことができないでいる。
息子の机の上に置いたまま、
一度も開いていない。
そして
病院から取り寄せた息子のカルテも、
取り寄せたときのまま
袋も開けずに置いてある。
それも開けて見る勇気がない。
息子との、忘れたいほどの辛い記憶が
薄れてしまう前に
『闘病記』を遺しておきたいと思っても、
そのノートやカルテを開くことが怖くて、
未だに書けずにいる私。
2年2ヶ月が経っても、
まだ息子の死という現実に
向き合えていないのかもしれない。
同じ経験をして、
同じように哀しみを背負って生きている
天使ママさんたちに支えられ、
救われていることも事実だけど
でも、
この哀しみに向き合うのは自分自身。
自分ひとり。
誰も、助けてはくれない。
助けられない。
闘病日記…
開ける日は来るのかな。