企画部の福留です。


今日はいよいよ「社長がびんぼー叫びだったころ」のお話をしましょう。(笑)


いや、違う!
忘れられない社長からの「最高のおもてなし」の話でしたね。


長文だけれども許してね。


まあ、今でこそエス・ワイ・エスは都内のあるビルでかっこよく仕事をしていますが、
開業当時は

「え?これ会社?」えっ

と目を疑うボロいプレハブでした。
(プレハブって言葉知らない人がいるかも!?)


社長のご実家の庭に建てられた、雨風しのげればいいという建物です。
(社長、この先、無礼な表現がありましたらごめんなさい!)


開業当時は杉田社長と吉田社長の2名、そしていつの間にか
数名の同士(社員だったのかな~?)で超びんぼー会社でした。



初めて杉田社長に出会ったのは、私がシェラトンホテルで「ネット予約担当」だったころ。
8年ぐらい前ですね。


毎日、百通もメールで予約や質問を受けて、手入力で返信をしていたころです。
今でいう予約システムなんてない時代でしたから、やりとりは全てメール。手紙



「予約なんて電話ですむじゃん!」むっDASH!



と毎日、(心の中で)叫んでいたころです。
(パソコンというものが家庭に普及してきた時代。モデム回線で遅かったな~。)



毎日あふれんばかりに来るメールに対応しきれなくなってきたころ、
ガーンいちいちメールで返信する形式ではなく、自動的に返信してくれる仕組みを作りたいと
考えたときに、当時の上司が「ホテルを知っているシステム屋がいる」と
連れてきたのが、杉田社長でした。



それがはじめての出会い。



今思えば、予約システムの原型を作ってくれたのです。



もう、杉田社長も吉田社長もやる気チョキ最大級なんだけれども、
夜更かし、寝不足、運動不足、不規則な生活なうえに、
ひもじいびんぼー暮らしで、二人ともヘロヘロ。
(え?そんなにひどくなかった?私にはそう見えていたけれども。)


それでも若さが手伝って、がんばってくれていたのです。ロケット


ある雨の日の夜、フロントのマネージャーとともに、
瀕死状態の二人のお尻をたたきに・・・いや、ねぎらいに
ドリンク剤を持って、事務所へお邪魔しに行ったときのこと。
(このドリンク剤はカットオーバー日が近くなるにつれて
バージョンが上がっていきます。)


まだ、システムは出来上がってはいないので、
シェラトンからお金が入るわけでもなく、
お小遣い程度のお金でその日暮らしの二人が、
笑顔で迎えてくれました。



「雨の中雨、ようこそ!
 うれしいです♪ 
 これといったおもてなしはできませんが、どーぞ!ニコニコ


と迎えてくれるのです。
(こんな場所で仕事をしているのが恥ずかしいといった風ではなく、
純粋にキラキラした目目宝石白で出迎えてくれました。)


それから数時間、仕事の話をして一段落ついたころ。


べーっだ!【吉田社長】
「今日はシェラトンの重鎮(でもないが・・・)が来てくれてオレ最高にうれしい!
 杉!(杉田社長のこと) お前もそう思うだろう?
 今日は二人に、おごりたいんだけれどもいいか?」

にひひ【杉田社長】
 「もちろんじゃないか!オレもそのつもりだった。
  今日は贅沢しちゃおう!」


(とかなんとか二人でこそこそと会話している)


【杉田社長&吉田社長】
「あー、お腹すきません?
 今日はとてもハッピーなんで、オレらが二人をおもてなしします!
 この中から好きなものを選んでください!」



差し出されたのは、「ほか弁」のメニュー。ひらめき電球



(ひぇ~、めっそうもない!)ガーン



安い給料で働いているホテルマンよりもさらに、
びんぼーな二人のことは、フロントマネージャーも私も知っていたので、
ほか弁であろうとも、おごってもらうなんてとんでもなかったので
あわてて断っていたら・・・



「え?
 遠慮せずに!
 嫌いなものないっすか?

 じゃー、オレらセレクトで!

 二人のためなら雨のなかひとっ走り行ってきます!」


と、返事もきかずに弾丸のごとく
雨の中、傘もささずに走って買ってきてくれたのです。走る人



いやー、涙出ましたしょぼん


おもてなしの心がここにある!ドキドキ



おごってもらったのがうれしいのではなく、


「来てくれてありがとうクラッカーオーラ」が満載であったこと。


そして、それを自分たちなりに表現してくれたこと恋の矢


相手に喜んでもらいたいと思っていても
行動に移せる人ってなかなかいないんですよ。


人間って見栄っ張りで、かっこつけたがりだから、
お金かけたり、見栄え良くしておもてなしをしようと
しちゃいますからね。(少なくとも私はそう。)



あの雨の日の夜に受けた、「おもてなし」は今でも忘れられません。



ありがとうラブラブ



そして、そのおもてなしの心意気は「予約システム」の原型として
生まれたのです。



そのおもてなしの心は、社員に引き継がれています。


お金をかけても、かけなくても、、
人を喜ばせようと思っている社員がいっぱいで、毎日が楽しい。


ケンカするときもあるし、怒られるときもある。


でも、喜ばせようとする精神を各々が持っているので
ぶつかっても大丈夫。


そんな会社で働いている自分も、おもてなしの心をこれからも
ずっと大切人していきたいな~って自然に思いますよ。