皆さんこんばんは。

幸せな人生をすごしておりますでしょうか。


私は今大学生です。

将来院生を目指しています。

将来はIT関係の職に就くでしょう。


そのことをいうと有名大学の投資研究会の皆様は「SE(笑)」「IT?要するに底辺職でしょ?」みたいな反応を返されることが多くありました。

たぶん頭には2ch由来の情報とか、映画「ブラック企業に~限界かもしれない」とかがあるのだと思います。


私はそういう反応が嫌いでした。

なので、経済系の方々(の一部)の言う「俺たちお前と違って就職したら銀行員になるからw」の銀行員の実態を書こうと思います。

大手大学でもこういう情報は出しません。

それでいて幹部級の就職先は職種別採用、外資、あるいは他分野のいずれかでした。

彼らが実態をさらさないなら私はさらそうと思います。

もし記事が消されていたら私が圧力に屈したものと思ってください。





皆さん銀行マンにどんなイメージを持っているでしょうか。

たとえば、一般の方ですと、地銀の融資係みたいなイメージでしょうか。


創立時の資料を見ていると、「華麗なる一族」の次男銀平が例に出されていました。

たしか彼は基幹店の融資係係長でしたね。



しかし実際には違います、職種別採用は違いますが、普通はそうなります。。

リーマンショック前、千人単位で採用していたころから、都銀に新卒採用された大多数の大学生の運命というものは「壷売りになる」というものでした。

壷売りって何?と思われるかも知れません。

壷というのは「金融商品」のことです。ブラジルレアル建ての新興国向け株式運用とか要するにそういうものです。



壷売りというのは「法人営業」とか「個人営業」とかの名前の下、中小企業の経営者や比較的裕福な個人に対して金融商品を売る営業職の営業員のことです。

本当に大口の大企業に対しての法人営業は別のエリート部隊が勤めます。

非常に泥臭い営業であり、都銀ならば最低早慶レベルと言われるような高学歴の新卒を集め、3ヶ月~半年程度の「銀行員としての」教育を施し、そのあとで支店配属して営業に送り出します。


ノルマは5年目(27歳)程度で年間売上のノルマが1億程度。これはあくまで売上(手数料)ベースで、契約手数料が5%という極悪なブラジルレアル建などの商品でも額面で20億程度の契約を1年でこなす必要があります。

5年目だけどこの景気だし普段の8掛で8000万で、と言われたそうです。

もちろんこなせないと詰められ、四季報が飛んできます。


四季報が飛ぶのは私はましなほうだと思います。

なにしろ役席が下っ端に何かしようと思ったらいくらでも方法はあります。

四季報を飛ばすのは、自分が相手に目に見えるダメージを与えられるくらいで、実際に詰められている側がかぶるダメージなんて大したことないので。

四季報で仮に運悪く3針縫ったとしても、1ヶ月で治りますしね。



しかし、中小企業なら資金繰りが苦しく、また、資金の焦げ付きも考えれば現金をプールさせておこうと考えるのは当然のことです。

また、富裕層としても40~50前後の黄金期にバブルで痛い目にあっているはずなので、投資は慎重になるでしょう。


なのに、どうして壷売りに多くの新卒が配されるのでしょうか。

理由は簡単で利益率が高いからです。



住宅ローンの場合1億貸しても支店の取り分は0.5%以下、50万を切ります。要するに売り上げとして計上できるのが50万以下ってことです。

それに対して最近暴落中のレアル債なら1000万売りつけても手数料が5%なので売上50万は入ってきます。

もちろんこれは顧客が3ヶ月で解約しても関係のない話です。




話が少し戻りますが、なぜ壷売り(法人/富裕層向け個人営業)はなぜ年間で20億も売りつけなければいけないのでしょうか。

自身の年収は600~800万であるにもかかわらずです。




理由はきわめて簡単です。

要するに稼げる分野が他にないんです。



法人向けの融資をしても、そこで得られる利息なんてたかが知れてます、

ましてやリスクを考えれば貸せる相手も絞られてきます。


個人向け住宅ローンは過去に大量の焦付をえても、それでも無理じゃね?って額でも貸すのは利益率が低く、少しでも稼ぎたいからという下心があるからです。



法人向けや個人住宅ローンの利息を考えれば、売上のn%が得られる壷は救世主と言っていいでしょう。

だから売るのです。


そしてそこで得られた利益は9時17時の生活をする窓際フリーセル族の給与にあてられ、次に会社の利益計画にあてられ、次にセクタの利益にあてられ、(中略)、次に支店の利益計画にあてあれ、最後に当人の給与と人事評価にあてられます。