DeNAやGREEの新卒採用が学生の耳を騒がせているかと思います。

たしかDeNAが年俸500万~1000万で、GREEが450万~1500万円だったと記憶しています。



あれはもらいすぎとか格が違うとか言われています。

就職支援委員会のメンバーでもそういう意見をいう人間はいます。


でも私は言いたい。

全然まったくもらいすぎではない。

普通は学部卒で年俸500万円が相場ではないかと思います。



一流企業と比較した場合の話をします。これを聴いた上でもらいすぎか判断してください。

ざっくりですが、学部卒で就職すると月23万円もらえるとします。
(甘いですが大手は社食の補助とかあるのでそれも込みということで)

賞与で6か月分出るとして(今年そんなに出せるところがあるかは疑問ですが)、18ヶ月414万円になります。
(初年度は出ない?では2年目ということで)

さらに時間単価1200円として、残業一時間当たり25%増しで1500円/時もらえるとします。

DeNAならば30h/月は確実に行くでしょう。

30h/月 × 12ヶ月 × 1500円/hで残業代は年48万円になります。

462万円に住居補助や定期代の補助がつくので実質的には年収500万円は確実に超えます。

賞与が仮に4ヶ月(4ヶ月は一流企業の最低ライン)でも450万は超えるでしょう。

学部卒であるならば、年俸500万円は一流企業と比較してまったくプレミアムのない報酬といえます。



そもそも、年俸500万円は高いのか。

私はある程度のプレミアムを乗せた金額だと思います。

上に出した一流企業を、日立とかNTTデータ、NRIだとしてください。

我々の大学(いわゆる2流の私立)が学部卒では入れる企業ではありません(※)。

しかし、DeNAやGREEならば気の利いた学生ならば入れます。

むしろDeNAやGREEに年俸500万円で誘われる人たちの、他の入社候補は日立ソリューションズとかNECシステムズとかの有力子会社と言われる企業です。

※一流に学部で入れる特異タイプもいるんですが、彼らは除きます(その人たちはより他社ではより高給が狙えるので)。



いまの有力子会社は親会社に頭を抑えられて、出世はしづらい、利益は収奪される、独自性を打ち出せないとお先真っ暗なところです。

上の試算でも、残業代は満額でない、賞与も4~5ヶ月どまりかと思うので、年収も400万強程度になってしまうのではないでしょうか。



そこと比較した場合、年俸500万円は十分にプレミアムのある報酬だと思います。

つまり、年俸500万円で誘われる層は、競合相手は一流企業の有力子会社になるといえます。

彼らに対し「安定性はないけど、成果に対して報酬が確実に支払われる成長企業で働かない?」と誘っているんです。

「あんな成長性もない企業で年寄りの介護をしながら昇給のないままつまらない仕事をしたいか?」という疑念を持っている優秀層なら釣られる気がします。





次に、1000万円とか1500万円とかいう高額報酬を出しているのはなぜでしょうか。

夜店のくじの一等のような「絶対に当たらない一等」なのでしょうか。



結論から言うと「出す気は十分にある報酬額」です。

これは直接中の人に突撃取材してきました。


「実名あげてこいつなら1000万円以上出すって言う学生を教えてください」

という聞き方をしました。

何人か知っている名前が挙がりました。



名前が挙がった層は、各分野で名をあげている本物のイノベーターになりえるハイレベルエンジニアです。

人月の神話で言う「10倍以上の生産性を出す」人たちです。

彼らは、在学中から複数の企業より1000万円以上のフィーで誘われています。

そういう高額で一流の人材を誘う企業も日本には少数ですがもちろん存在します。

DeNAやGREEが言っているのは、「高額報酬で一流の人材を獲得する企業」の中に加わります、と言っているに等しいんです。


参考までに我らが内務長殿もインターン終了時の面接で、外車が買える額の年俸を提示されて、このまま就職しないか?とオファーされたそうです。

(ベンツくらいか?と聞いたらエントリーレベルだと400万くらいだ、と返されたので700~800万と勝手に推測しているのですが、どうでしょう。)



DeNAやGREEは常に成長し続けないとどこかで失速してしまいます。

だから常に成長し続けるために一流の人材を高額のフィーで勧誘しています。


そういう意味において、私はこれらの企業を支持します。


皆さんこんばんは。

幸せな人生をすごしておりますでしょうか。


私は今大学生です。

将来院生を目指しています。

将来はIT関係の職に就くでしょう。


そのことをいうと有名大学の投資研究会の皆様は「SE(笑)」「IT?要するに底辺職でしょ?」みたいな反応を返されることが多くありました。

たぶん頭には2ch由来の情報とか、映画「ブラック企業に~限界かもしれない」とかがあるのだと思います。


私はそういう反応が嫌いでした。

なので、経済系の方々(の一部)の言う「俺たちお前と違って就職したら銀行員になるからw」の銀行員の実態を書こうと思います。

大手大学でもこういう情報は出しません。

それでいて幹部級の就職先は職種別採用、外資、あるいは他分野のいずれかでした。

彼らが実態をさらさないなら私はさらそうと思います。

もし記事が消されていたら私が圧力に屈したものと思ってください。





皆さん銀行マンにどんなイメージを持っているでしょうか。

たとえば、一般の方ですと、地銀の融資係みたいなイメージでしょうか。


創立時の資料を見ていると、「華麗なる一族」の次男銀平が例に出されていました。

たしか彼は基幹店の融資係係長でしたね。



しかし実際には違います、職種別採用は違いますが、普通はそうなります。。

リーマンショック前、千人単位で採用していたころから、都銀に新卒採用された大多数の大学生の運命というものは「壷売りになる」というものでした。

壷売りって何?と思われるかも知れません。

壷というのは「金融商品」のことです。ブラジルレアル建ての新興国向け株式運用とか要するにそういうものです。



壷売りというのは「法人営業」とか「個人営業」とかの名前の下、中小企業の経営者や比較的裕福な個人に対して金融商品を売る営業職の営業員のことです。

本当に大口の大企業に対しての法人営業は別のエリート部隊が勤めます。

非常に泥臭い営業であり、都銀ならば最低早慶レベルと言われるような高学歴の新卒を集め、3ヶ月~半年程度の「銀行員としての」教育を施し、そのあとで支店配属して営業に送り出します。


ノルマは5年目(27歳)程度で年間売上のノルマが1億程度。これはあくまで売上(手数料)ベースで、契約手数料が5%という極悪なブラジルレアル建などの商品でも額面で20億程度の契約を1年でこなす必要があります。

5年目だけどこの景気だし普段の8掛で8000万で、と言われたそうです。

もちろんこなせないと詰められ、四季報が飛んできます。


四季報が飛ぶのは私はましなほうだと思います。

なにしろ役席が下っ端に何かしようと思ったらいくらでも方法はあります。

四季報を飛ばすのは、自分が相手に目に見えるダメージを与えられるくらいで、実際に詰められている側がかぶるダメージなんて大したことないので。

四季報で仮に運悪く3針縫ったとしても、1ヶ月で治りますしね。



しかし、中小企業なら資金繰りが苦しく、また、資金の焦げ付きも考えれば現金をプールさせておこうと考えるのは当然のことです。

また、富裕層としても40~50前後の黄金期にバブルで痛い目にあっているはずなので、投資は慎重になるでしょう。


なのに、どうして壷売りに多くの新卒が配されるのでしょうか。

理由は簡単で利益率が高いからです。



住宅ローンの場合1億貸しても支店の取り分は0.5%以下、50万を切ります。要するに売り上げとして計上できるのが50万以下ってことです。

それに対して最近暴落中のレアル債なら1000万売りつけても手数料が5%なので売上50万は入ってきます。

もちろんこれは顧客が3ヶ月で解約しても関係のない話です。




話が少し戻りますが、なぜ壷売り(法人/富裕層向け個人営業)はなぜ年間で20億も売りつけなければいけないのでしょうか。

自身の年収は600~800万であるにもかかわらずです。




理由はきわめて簡単です。

要するに稼げる分野が他にないんです。



法人向けの融資をしても、そこで得られる利息なんてたかが知れてます、

ましてやリスクを考えれば貸せる相手も絞られてきます。


個人向け住宅ローンは過去に大量の焦付をえても、それでも無理じゃね?って額でも貸すのは利益率が低く、少しでも稼ぎたいからという下心があるからです。



法人向けや個人住宅ローンの利息を考えれば、売上のn%が得られる壷は救世主と言っていいでしょう。

だから売るのです。


そしてそこで得られた利益は9時17時の生活をする窓際フリーセル族の給与にあてられ、次に会社の利益計画にあてられ、次にセクタの利益にあてられ、(中略)、次に支店の利益計画にあてあれ、最後に当人の給与と人事評価にあてられます。



インターンに行ってきました。

自分が経験した内容と他人から聞いた内容を合わせて分析した内容をあるていどまとめて内部向けにアップします。


私の個人的な経験した内容や、深い話を聞きたい場合は私を捕まえて聞いてください。

土曜含めてあと5回以上は大宮に行く予定です。



豊洲や田町組はそれ以外でも時間があれば承ります。

報酬は響17年かマッカラン18年で。

図書券かAmazonカードでもいいですよ。



すこしだけかいつまんで説明します。


他大学に行きますと「エスイー(笑)」「底辺職でしょ?」みたいな扱いを受けてきました。

最後だから正直に言うと、そういわれたときに心の底で「絶対に壷売りよりいいところに就職してやる」と思っていました。

映画の「ブラック企業につとめているんだが~」みたいなITの職場は底辺でしょう。




・「ITのNot底辺な職」


しかしそれは投資用のワンルームマンションを電話で勧誘している連中が底辺なのと同じです。

では投資銀行の社員は同じ底辺ですか?違うでしょう?



それではITではなにが底辺じゃないの?という話です。

たとえば五大老とかビッグ5とか言われているIBMとNTTデータとNEC、富士通、日立に入れば底辺じゃないのでしょうか。

私は違うと思います。

ITゼネコンも最近はおいしくないです。

下流工程は底辺ドカタの仕事、上流工程で用件定義や基本設計をやっているのが真の勝ち組、というのはすでに崩壊しました。

エスレムみたない骨董品の開発標準にもとづいてエクセルのポエミーな設計書を夜遅くまで山ほど作って、翌朝紙に印刷してクリップして会議に持っていくのが勝ち組ですか。違うでしょう?



・「ドカタとエンジニア」への二極化


オフショアと内製化という相反するキーワードが台頭したように、IT企業はすでに「ドカタ」と「エンジニア」に二極化しつつあります。

安価な低付加価値労働者がドカタであり、高価な高付加価値労働者がエンジニアです。


NTTデータでいうと官公庁向けの部門が前者の総元締めであり、OSS開発センターやクラウデラのプロダクトを扱っている部門が後者の代表格でしょうか。

品川周辺で言うと某MUSKが前者の筆頭格でノー○ラス・テクノ○ジーズが後者の代表例みたいな感じです。



なんでドカタが終わっているかといと、ERPにおけるSAPのS3のようにすでに国内の市場は外国発のパッケージに食い荒らされつつあります。
企業も付加価値をITに求めるようになっているため、平凡な企業にとって旨みは減りつつあります。

また、国内産業の空洞化や経営悪化により企業からのキャッシュアウトが減少しつつあります。

つまりだんだんショボくなる市場にいたっておいしいところなんてないわけです。



・「これからのエンジニアとして」


ではどうやってITエンジニアとしておいしい思いをしたいかというと、私の出した結論は「高い金を払ってでも最先端のITがほしい」というところとだけ付き合う会社でソフトウェアエンジニアとして生きていくことです。

高いフィーがあればそこから高い給料をもらうことも可能ですし、ジョブを通じて高度なスキルを手に入れることができれば会社から放り出されても生きていけます。





たとえるなら、私は国内のITの企業はマクドや松屋みたいな安価なチェーン店と、品書きに値段の書いていない寿司屋しか残らないと考えており、それならせめて寿司屋の板前になろうと思いました。

だってマクドには使い捨てではない料理人なんて必要とされてないじゃないですか。

私は料理人(=エンジニア)として生きていきたいんです。



感情のほとばしるままに書いたのでわかりづらいかと思いますが、これがエンジニア志望としての私の偽らざる本音です。







最後なので蛇足ですが、これも書きます。

「お前のたとえはわかりづらい」

よく言われました。

私のわかりづらい例えでご迷惑をおかけした会員の皆様ならびに関係者の皆様にお詫びいたします。