1年目は只管、営業さんの見積もり作成支援。
わけも分からず、サーバやストレージのシステム構成図を見ながら、
必要なパーツとライセンスをくみ上げて営業さんに渡してた。
そう、わけも分からずだ。
それこそが一番の問題で機械的に見積もり作業を熟すことを求められた。
その見積もりがあってるかも分からずにだ。
チェック役の指導係も適当に目を通したフリをして、
基本的には総スルー。
実際に見積もり漏れは多発したし、
その結果責められるのは上手く立ち回る事を知っている
指導係ではなく、自分だった。
先輩達は指導係に習って、
何かミスが発生したら私のせいにし、
無関係な所で知識のない自分を揶揄うようになった。
お前はダメな奴だと。あいつどうしようもねぇなと。
捉え方次第…いや、捉え方云々なくパワハラだ。
馬鹿なフリしてすべて笑って3年間やり過ごしてたけど、
相当なストレスだったのは、
家に帰ってからの無気力さと土日の殆どを
ゴロゴロして過ごしていたのを振り返れば明らかだ。
その指導係と先輩達がう〇こなのは置いておいて、
実際の所、何を知れば自信をもって、
意欲的になり、すんなりと頭に入ってきたのだろう。
どうすれば、インフラエンジニアとしての第一歩を綺麗に踏み出せたのだろう。
ハードウェアの構成要素?
いや、それを知った所で、設計や提案が出来るわけがない。
製品知識?
数多の製品があるのに1年目でそれを詰め込んで何になる?
高々数か月勉強したところで、営業さんより製品に詳しくなるのが関の山だ。
設計思想?
これは確かに必要だったかもしれないが、
どんなものが出来上がるかも知らずに思想だけ学んだって、
所詮は机上の空論。
さらに課題ありきな部分があり、
その課題すら本当に課題なのかも不明確だから、
自分が出した解が正しい保証もない。
という事はすなわち、最も知りたかったのは、
自分が何をやっているのかなのではないだろうか。
自分がその案件の何を任されていて、
どのような背景があり、プロジェクトの全体像が何なのか。
それを知りたかったのではないかと思う。
何の知識のないままエンジニアになった1年目なんて
何が分からないかも分からない状態だけども、
少なくとも、背景や全体像を知ることで、目標が見える。
その為にやっている事が目標の達成に近づいているかをチェックできる。
困った時に立ち止まり、考える事が出来る。
それが大事なのではないだろうか。
一番の問題は何が分からないか分からない事では無くて、
自分が何をやっているかが分からない事だったのだから。
実際に、殆ど設計経験が無かったのに、ある程度やれているのは、
点でしかなかった知識がつながって、
一つの線・平面・立体になってきているからである。
そうなった要因は間違えなく、
お客さんの現状がこうで、どんな悩みがあって、どうしたいのか。
という所に触れたからではないだろうか。
それを知って、お客さんの思いを知って
初めて、じゃあ何しようか?
これが分からないから調べてみよう!
もっといい方法無いか試してみよう!となる。
このややこしい要素が日々生み出されるIT業界で、
何も知らない人に対して分かるように説明したり知識を付けさせるのは、
お客様を納得させるよりも難しい。
だったら、もっとザックリとした切り口で、
お客さんがITでなにをしているか。
なんでそんな事しようと思ったのか。
なんでそんな問題意識を持っているのか。
というより人に近い部分から触れさせてあげるのが、
新人が拒絶反応せずにエンジニアとしての一歩を踏み出す
キッカケになるのでは無いだろうか。