わかりやすいデジタル音楽の歴史2
こんにちは、マーシィです。
先ほどの続きです。
そうして、違法に手に入れたMP3と
自分のCDをMP3にしたライブラリを多くの人が
持ち始めました。
そこで登場したのがiPodです。
あなたのMP3全部持ちだせます、といううたい文句で
最初はあまり売れませんでしたが、徐々に需要が
増えていき、iPod miniなどが登場するあたりで
MP3音楽プレイヤーというものを世に知らしめました。
この辺りから音楽何ギガ持ってる?みたいな言い方が
されるようになりました。
iPodを購入したことがある人は、
思い当たるかもしれませんが、iPodを包んでいる
フィルムに「音楽を盗用しないでください」と書かれています。
これは当時、完全に建前でした。
そんな綺麗なライブラリを持っている人は
なかなかいなかったはずです。
やがて、Napsterも倒れ、他のP2P音楽共有サービスも
訴訟を受けてなくなり、最終的に全米レコード協会から
個人への訴訟にまで発展し、音楽共有サービスに対して
嫌気が漂うようになりました。
そこでiPodを出しているAppleから、一つのオファーがありました。
「iTunesMusicStore」で安全に音楽を買いませんか?
というものです。
訴訟におびえながら、日蔭の共有サービスより、
一曲99セントでも支払って、正当に購入できるなら、
と多くのiPodユーザーがこの流れに乗りました。
やがて違法なファイルは徐々に駆逐されていきました。
iPodの注意書きも建前ではなくなったのです。
何年間も、音楽をファイル、として取り扱うことに
慣れてしまった人は、もはやCDにこだわりはありませんでした。
こうやって、デジタル音楽のネット配信が主流になり、
CD全体の売り上げが低下するという現状が作り出されたのです。