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新型Coreiシリーズって何3

こんにちは、マーシィです。


CoreiシリーズはIA32という基本的な設計に基づいています。
このIA32という設計は、もともと1978年にリリースされた8086
というCPUの設計に基づくものです。


8086は16bitのCPUです。
これを32bitに拡大した80386が1985年にリリースされています。
それがIA-32始まりでした。

IA-32はインテルアーキテクチャ32bitの略です。

新型のCoreiシリーズでも、8086向けに作られたプログラムが
動作するように作られています。

それで、ある程度古いPCでも、同じようにWindowsが動作し、
同じようにアプリケーションが動くようになっています。


とはいえ、25年前のCPUとは違い、幾世代を経て、Coreiシリーズ
の内部は非常にモダンな造りとなっています。

そのため、8086向けの命令を内部で翻訳し、実行する仕組みが
組み込まれています。


今回の新型Core iシリーズでは、μOpキャッシュが増量されています。
これは、Core iシリーズの内部で使用される命令群(μOp)と、
8086系の命令群を翻訳した内容を一時的に保管し、
よく使う命令を即時変換できるようにためておく領域です。


近年のIA-32系のCPUのなかで、この翻訳作業が、実行時間に
大きなウェイトを占めていました。
今回のμOpキャッシュでこれが改善されることで、新型Coreiシリーズの
大きなスピード向上がみられる一因となっていることは間違いありません。