昔は情報が足りなかった。
だから人は探した。
本を読んだ。
新聞を読んだ。
人に聞いた。
情報そのものに価値があった。
しかし今は違う。
情報は無限にある。
スマホを開けば、
世界中の情報へ接続できる。
AIもある。
SNSもある。
ニュースもある。
動画もある。
本来なら、
安心していてもおかしくない。
しかし現実は違う。
情報が増えたのに、
不安も増えている。
なぜなのだろう。
私は長い間、
この現象を観察している。
そして一つの仮説を持っている。
人間は、
情報ではなく可能性に不安を感じる。
ここが重要だ。
例えば投資。
少し調べる。
すると儲かる方法が出てくる。
さらに調べる。
別の方法が出てくる。
さらに調べる。
もっと良い方法が出てくる。
すると何が起きるか。
安心するどころか迷い始める。
どれが正しいのだろう。
何を選べばいいのだろう。
情報が増えるほど、
選択肢も増える。
そして不安も増える。
私は団地を歩きながら思う。
現代人は情報不足ではない。
判断過多なのだ。
毎日決めている。
何を見るか。
何を信じるか。
何を買うか。
何を学ぶか。
どの情報を無視するか。
脳は常に選択している。
だから疲れる。
市場から見ると当然だ。
情報が増える。
選択肢が増える。
比較が増える。
すると人は迷う。
迷うとさらに情報を探す。
さらに市場が動く。
非常に合理的な構造だ。
面白いことに、
不安な人ほど情報を集める。
そして情報を集めるほど、
さらに不安になる。
これは矛盾しているようで、
実は自然なことだ。
なぜなら、
情報は答えだけではなく、
新しい問題も運んでくるからだ。
AIの情報を見る。
仕事がなくなるかもしれない。
投資の情報を見る。
資産が減るかもしれない。
健康の情報を見る。
病気になるかもしれない。
つまり、
知識と一緒に不安も受信している。
私は最近、
情報を見る時に考える。
これは行動につながる情報だろうか。
それとも、
不安を増やすだけの情報だろうか。
その問いを持つ。
すると少し楽になる。
現代社会では、
情報を集める能力より、
情報を止める能力の方が重要かもしれない。
なぜ情報が増えるほど不安になるのか。
それは情報が足りないからではない。
情報が多すぎるからだ。
そしてその構造もまた、
私が観測している現代社会のシステムの一つである。
━━━━━━━━━━━━━━
▼ システム観測通信
━━━━━━━━━━━━━━
AI。
SNS。
アルゴリズム。
市場。
情報戦。
この社会は、
思っている以上に
システムで動いている。
なぜ情報は増え続けるのか。
なぜ人は不安になるのか。
なぜ市場は注意力を奪うのか。
ブログでは書けない観測記録を、
地下通信として配信しています。
▼ システム観測通信(無料)
観測者K
社会を感情ではなく、
構造として観測中。