SNSを見ていると、
不思議なことがある。
怒っている人が目立つ。
批判する人が目立つ。
対立が目立つ。
炎上が目立つ。
そして、
なぜか拡散される。
なぜなのだろう。
世の中には、
穏やかな話もある。
静かな話もある。
優しい話もある。
それなのに、
怒りばかりが目に入る。
私は長い間、
この現象を観察していた。
そして気づいた。
アルゴリズムは、
怒りそのものが好きなのではない。
反応が好きなのだ。
ここが重要だ。
例えば、
穏やかな投稿。
読んで終わる。
心地よい。
でもそこで終わる。
一方で、
怒りを生む投稿。
反論したくなる。
コメントしたくなる。
シェアしたくなる。
議論したくなる。
つまり、
滞在時間が伸びる。
反応が増える。
数字が動く。
市場から見ると理想的だ。
SNS企業の利益は、
滞在時間で決まる。
反応で決まる。
広告表示回数で決まる。
だから、
反応を生む投稿ほど広がる。
結果として、
怒りが増幅される。
私は団地を歩きながら思う。
昔にも怒りはあった。
対立もあった。
でも、
ここまで可視化されていなかった。
今は違う。
スマホを開けば、
世界中の怒りが流れてくる。
知らない人の喧嘩。
知らない国の対立。
知らない誰かの炎上。
それを毎日見ている。
すると神経が疲れる。
怒っていなくても疲れる。
なぜなら、
脳は刺激へ反応するからだ。
面白いことに、
アルゴリズムには善悪がない。
怒りも。
笑いも。
悲しみも。
全部同じだ。
反応があれば評価される。
だから、
感情が強い投稿ほど伸びる。
その結果、
社会全体が少しずつ刺激的になる。
少しずつ過激になる。
少しずつ疲れていく。
私は最近、
SNSを見る時に考える。
これは現実だろうか。
それとも、
アルゴリズムが選んだ現実だろうか。
その視点を持つだけで、
世界の見え方は変わる。
SNSは世界そのものではない。
反応が集まりやすい世界を、
切り取って見せているだけだ。
だから、
怒りばかり見える。
だから、
社会が悪化したように見える。
だから、
神経が疲れる。
アルゴリズムは怒りを好む。
正確には、
怒りが生む反応を好む。
それを知るだけでも、
少し距離を取れるようになる。
そしてその距離こそが、
現代社会で神経を守る方法なのかもしれない。
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この社会は、
思っている以上に
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なぜSNSは依存を生むのか。
なぜ市場は不安を売るのか。
なぜ真面目な人ほど消耗するのか。
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観測者K
社会を感情ではなく、
構造として観測中。