原油価格とガソリン価格(ニューヨーク市場)は、高値からほぼ半値になっており、どこで下げ止まるか全く分からない状態になっていると言われていますが、世界経済の悪化もあり、需要が急速に減ってきており、需給ギャップが広がっている今の状況下では、行き着くところまでいきませんと、落ち着くことはありません。

原油(一バーレル) $55.91(-3.29%) 引け後の電子取引では更に売られ$55.69まで下げており、高値からの下落率は47.9%となっています。

ガソリン(ガロン)  $ 1.58(-1.31%) 高値から49%下落となっています。 

また天然ガスは2.0%下落の$3.72となっており、過去一年間の高値からの下落率は39.5%となっています。

今回の下落の原因は、商品ファンドが投げ売りしているものですが、末端では在庫が積みあがっていると言われており、今後現物売りが市場に流れ込めば、相場は一気に10%~20%の暴落を見せ崩れることもあり得ます。
そしてそれが追証を発生させ、目一杯レバレッジを効かせて投資をしてきたファンドは一瞬にして破たんとなるかも
知れません。

最も積極的な投資を行っているファンドは元本の10倍以上の投資をしていますので10%下落で元本を失います。
既に元本を失い機能停止しているファンドも出てきていると噂されており、決裁(受け渡し)不能が続出すれなば、
金融市場がマヒする事態に発展します。


日本では原油安は円安を相殺して消費者にメリットがあるというお気楽なコメントが出ていますが、、事態はそのような生易しいものではありません。