今回の事故の収束という事について、日本政府というのがいったいどの程度きちんと機能しているのかをさらに疑う事例がおこりました。4号機の燃料プール。使用済み核燃料が1500本以上、入っています。この燃料プールの底が抜ける危険性が、もっともアメリカ側が怖れた話で「4号機が倒壊したり、プールの底が抜ければ大変なことになる」というのが、この福島第一原発事故で最も怖れられていたシナリオの一つです。震度6強では持たないという話もよく聞いていました。4号機の建屋の工事と、今回のメインの電源、非常用電源のダブルの故障は、どういう因果関係があるのか、よくわかりませんが、いずれにしても万全の体制がとられていなかった疑いが大変に強くなると思います。もちろん一刻を争う事態ではありませんが、電源の早期復旧が為されなかった場合は警戒が必要です。
はやめに関東からは離れた方が良いかなと考えています。一応、保安院の警戒の規定に、プールの温度がなりはじめるのは、彼らの水温上昇の想定が正しければ、明日夕刻あたりとなります。ちょうど、お昼に人と逢っているので、そのあと電源復旧が為されなければ、そのまま関東を離れようと考えています。
 勿論、行政側の警戒水準に水温がなっても、沸騰し、空焚きにならないと、使用済み核燃料には本当の危険がおとずれる訳ではありません。ですから、今回は時間のゆとりはありますが、こういう状況下で、さらにいきなり地震が追い打ちをかけるようなことがおこったりしたならば、収拾がつかなくなる可能性も出てきます。僕の感覚では、少し早目でも都内を出ておいて、状況の捕捉に努めるのが大切なのかもしれないと考えています。
 月曜夕刻の段階で、まだ電源復旧のメドがたたないという状況が継続した場合は、近接エリアの方や関東・南東北で、被ばくされているエリアの方は、避難準備も視野に入れるしかなくなります。その後、何日かはあると思いますが、事態が最悪に進行した場合、同じようなエリアに、放射性物質が蔓延する可能性を否定できません。さらにその場合、使用済み燃料の量が多いため、警戒の度合いは緩められなくなると思います。
 こうした状況がいとも簡単に、1年3か月を経過した現在でもおきるということは、僕にとってはものすごい驚きです。4号機のプール問題は、この事故収束の大きな要ということは、諸外国でも懸念をしている人々の間では、本当に常識で、電源が本質的に、ダブルにバックアップできないシステムだったことは、呆れかえるしかありません。だから、怖いんです。
 この時点では、収束できる可能性が高いですが、こういう状況下に、別のアクシデントが発生したら、本当に混乱します。こういう想定まで、考えていない体制の中で、福島第一原発がいまだにあることは許せませんし、こうした状況の中で、大飯原発を再稼働させようとする現行政府は、機能していないと、またしても痛感します。
 東京電力は30日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの水を冷却する装置で異常があったことを示す警報が鳴り、自動停止したと発表した。

 東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、警報が鳴ったのは30日午前6時25分ごろ。冷却装置に2台あるポンプがいずれも動かなくなり、モーターを制御する非常用電源装置が故障した可能性があるという。

 東電は1日以降、復旧作業を始める方針。冷却装置が停止した際に31度だったプールの水温は、30日午後6時時点で36.6度に上昇したが、保安院は「保安規定の上限の65度に達するには約60時間の余裕がある」としている。