ムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日、スペインの銀行28行と2行の発行体格付けの1─4段階の引き下げを発表した。13日にスペイン国債を「A3」から投機的(ジャンク)等級を1段階上回る「Baa3」へ引き下げたことを受けた措置。
ムーディーズの声明は「銀行は国とのつながりが大きく、スペインの信用力低下は銀行の信用状況の後退を意味する」としている。
また、銀行の商業不動産へのエクスポージャーの規模も引き下げの背景とされた。関連損失は膨らむ見込みで、外部支援要請の可能性が強まることが予想されている。サンタンデール銀行の長期格付けは「A3」から「Baa2」に引き下げられ、さらなる格下げの可能性があるとされた。同行の格付けは国債格付け「Baa3」を1段階上回っている。  
これについてムーディーズは、地理的な多様性や、スペイン国債のエクスポージャーが管理可能であることをあげている。同行はブラジルを含め中南米で幅広く事業を展開している。新興国市場の多くは成長しており、これが先進国の低迷の相殺に寄与しているという。BBVAの長期格付けは「A3」から「Baa3」に、バンキアの長期格付けは「Baa3」からジャンク等級の「Ba2」に引き下げられた。
スペインはこの日、欧州連合(EU)に正式に銀行支援要請を行った。ただ具体的な額は提示されておらず、投資家の間では金融セクターに対する懸念が再燃している。ムーディーズは、銀行問題が解決するまでスペイン経済のリセッションからの脱却は困難とみている。ムーディーズは5月にもスペインの銀行16行の格下げを発表している。ギリシャ・スペイン問題が今日から始まりますEU首脳会議の主要議題になりますが、スペイン問題は銀行と国の両方の資金繰り・信用問題になっており、100兆円以上の資金を投入しないと解決できない事態になっています。

この100兆円をどこから調達するのかですが、当然EU加盟国となり、中でも主要負担国は当然ドイツになります。即ち、今度はドイツの格下げという問題に発展し、ドイツ国債が売られるという最悪の事態に発展することになるのです。

最後の砦としてのドイツ国債が暴落するという事態は、ユーロという問題ではなく、EU全体の崩壊につながるものであり、ユーロ崩壊となります。いつまでドイツ国債がもつか。ドイツ国債暴落が現実化した段階で、ユーロ、しいては世界金融市場がマヒすることもあり得ます。