財務省が20日発表した5月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は9072億円の赤字となった。赤字は3カ月連続で、5月としては東日本大震災後に落ち込んだ昨年を上回って過去最大だった。債務危機に揺れる欧州向けが初の赤字となったほか、引き続き原油や液化天然ガス(LNG)の輸入増が響いた。
5月の赤字幅は市場予想(5100億円)を上回った。比較可能な1979年以降では単月で過去3番目に大きな水準。先行きについては「世界景気の持ち直しで輸出が改善するものの、燃料輸入は高水準なため年度内は小幅赤字が続く」(ゴールドマン・サックス証券)との見方がある。
輸出は前年同月比10.0%増の5兆2346億円。自動車は昨年に落ち込んだ反動もあって米国向けを中心に87.4%増えた。米国向け輸出は7カ月連続の増加。中国向け輸出も自動車や自動車部品が好調で8カ月ぶりに増加した。
輸入は、9.3%増の6兆1419億円。LNGが44.3%、原油も10.9%増えた。停止した原子力発電所の代替として火力発電所の稼働が増えているためだ。このほか中国からの輸入が携帯電話などの基地局用機器が増えて3カ月連続で増加。ユーロ安を背景にドイツからの自動車輸入も増え、欧州からの輸入額は2カ月ぶりに増えた。
地域別にみると欧州との貿易収支が111億円の赤字。輸出が0.9%減の5564億円と、政府債務問題が深刻化した昨秋から8カ月連続でマイナスとなった。特に半導体などの電子部品が落ち込んでいる。景気の持ち直しが続く米国との貿易収支は3343億円の黒字。黒字額は4カ月連続で増えた。
貿易赤字の主因である燃料輸入については、5月以降に原油価格が下落している。財務省の担当者は「価格下落が6月分の貿易収支から反映されるため、燃料の輸入額は今後下がる可能性がある」と見通している。5月は大型連休があって製造業の営業日が少ないため、赤字が大きくなりやすい季節性もある。今の税収はその点を勘案しておらず、しかも今まで預貯金を積み増してきた団塊の世代がお金を使い始めれば、日本国民の金融資産(現預金あわせて800兆円)が減少に転じます。ギリシャ・スペイン危機は、日本の危機という感覚を日本人は殆んど持っていませんが、実際には日本危機が起これば、世界一の借金大国である日本が崩壊するわけであり、しかも更に悪いことに、日本の金融機関は世界中からお金を借りて、また貸しまくっていることにあります。
国等に貸しているお金がかえってこないということを想定していないからです。日本は、債権大国と威張っている間に、世界はどのようにして踏み倒そうかと考えているのです。