東京電力福島第一原子力発電所の事故で、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性
セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、局地的に泥1キログラム当たり4000ベク
レルに達するとするシミュレーション結果を京都大学の研究グループがまとめました。

京都大学防災研究所のグループは、福島第一原発の事故で関東に降った放射性物質
などの調査データを使い、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムを、事故の
10年後まで予測するシミュレーションを行いました。

その結果、放射性セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、荒川の河口付近では、
局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレルに達すると推定されるということです。これは、
ことし1月に福島第一原発から南に16キロの海底で検出された値とほぼ同じです。

比較的濃度が高くなるとみられる東京湾の北部では、平均すると海底の泥1キログラム当たり
300ベクレルから500ベクレル程度と計算されたということです。

再来年の4月以降は、周囲の河川から流れ込む放射性物質が減る一方で、拡散が進む
ため、濃度は徐々に下がるとしています。

シミュレーションを行った山敷庸亮准教授は「雨の量などによっては放射性物質が東京湾に
流れ込む速度が早まる可能性がある。海底への蓄積量を継続的に調べるとともに、魚介類に
影響が出ないか監視すべきだ」と話しています。


$シロップ_821とそよ風の語らい