インディーズ時代から話題を呼び、既に昨年、フジロックのジプシー・アヴァロンにも出演した女性シンガー・ソングライター、小南泰葉のメジャー1stミニ・アルバム。

「ルポルタージュ精神病棟」、「藁人形売りの少女」、「拘束ロード」と、強烈な言葉が並ぶ曲名から、トラウマの嵐が吹き荒ぶ、自傷行為的な作品を想像したが、そうではなかった。確かに“産まれ 生き 死に たった3つの事なのに 2番目がどうも僕には難しいのさ”と歌うM-1「嘘憑きとサルヴァドール」のように、死への憧れめいたテーマが多いし、何度も“Help me”と叫んだ挙句に電気ショックを受けると思しきM-2「ルポルタージュ精神病棟」のように、精神の境界線を歩む曲も多い。だが、過激な描写には、生きる手がかりを求めて思い詰める、ある種の生真面目さがある。十代から音楽活動を始めるも放浪生活で5年の中断時期あり、という逸話からも、それは想像できるだろう。