ギリシャの大統領府は以下のような公表をして、金融市場が凍りついています。『銀行の状況は大変厳しい。パニックではないが、パニックになり得る恐怖が存在する』
膨大な預金が「ユーロ」紙幣で引きだされており、今後、ギリシャの銀行でユーロ紙幣が不足して取り付け騒ぎが起こるかも知れず、そうなれば、一瞬にしてパニックになります。
今回の議事録で、パニックではないとあえて指摘しているのは、実際にはパニックになってきていると国が認めたと同じであり、ギリシャの銀行で取り付け騒動が起これば、世界の金融市場は「即死」する事態に発展するかも知れません。
ギリシャ危機は世界の金融市場を即死させる破壊力を持ち始めており、取り付け騒動が起こってからユーロ離脱となった場合、預金者は大幅な減価したドラクマで預金が戻ってくるわけであり、そうならない今のうちに、預金を引き出すのは当然となります。
世界はギリシャ国家破産より先にギリシャ銀行破たんを経験することになるのでしょうが、ギリシャの銀行との取引を世界が遮断することになれば、これが先例となり、スペイン・ポルトガル・ハンガリーの銀行で取り付け騒動が起こりかねません。
そしてこれがヨーロッパ中に波及すれば、ユーロ紙幣を引きだす預金者が銀行に殺到し、ヨーロッパは機能不全に陥り、金融市場が麻痺します。
今、大急ぎでユーロ建ての現預金から絵画・ダイヤモンド等の現物資産へ移し替えているヨーロッパの資産家が多く出てきていると言われています。
日経新聞は大手5大金融グループの連結純利益が39%増の2兆4000億円にも達していると報じており、今朝の株式市場では揃って買われていますが、その利益の内容は以下の通りかなり上げ底となっているのがわかります。
総額 2兆4000億円
国債転売益 6800億円三菱によるモルスタ特別利益 3000億円
日銀から事実上0%で資金を借り入れ1%の国債を買い付けて売り買いを繰り返せば誰でも稼げます。
その利益が総利益の3割にも達しており、連結したモルスタの利益の分け前として三菱が計上しました3000億円を除外すれば、銀行として稼いだ純利益は1兆4000億円余りとなります。
勿論、これだけでもものすごい利益になりますが、この利益を今後も維持できるかとなれば、答えはNOどなります。限界点まで低下した国債利回りは今後上昇するしかなく目一杯ポジションを積み上げている今、国債価格が下落すれば反対に損を計上することになりますし、疎開させている不良債権予備軍が数兆円から数十兆円にも達しているとも言われており、これらが表面化するだけで年間利益は軽く吹き飛びます。
世界中の金融機関が低金利で預金者からお金を取り上げてきましたが、今後この逆襲が起これば、半端な金額ではない赤字に転落することになります。