Mr.Childrenの『友とコーヒーと嘘と胃袋』という楽曲の歌詞には、喫煙者の彼女とキス
するときの“残り香”と相性がよい、という理由でコーヒーを飲むようになった男性が登場します。

彼女の嗜好を尊重しつつ、自分なりにそれを楽しむというこの男性の姿勢は、喫煙者を
パートナーに持つすべての男女にとって、ひとつのモデルになるのではないでしょうか。

とはいえ、医療の立場からすると、健康を害するおそれのある喫煙は決してオススメできません。
特に、女性は男性と比較して“タバコに依存しやすい”ことが最近の研究で明らかになっています。

今回は、大阪医科大学看護学部のカルデナス暁東らが、女子大生を対象にして行った調査の結果と、
そこからわかった“女性が禁煙するためのヒント”をご紹介します。

■女性がタバコに依存しやすい理由

まず、分析の対象となった女子大生767人のうち、喫煙学生は71人と全体の9.3%であり、
平均年齢は20.4歳でした。驚くべきは、そのうちの44人が大学入学以前から喫煙する習慣が
あったことです。

また、63人には禁煙をした経験がありました。しかし、そのうち57人は、イライラ・不安定・
抑うつなどのストレス症状を解消するために喫煙を再開しています。

2000年に発表された米国の研究から、女性は男性より“ニコチン離脱症状が長く・強く出現する”
ことが知られていました。

そして、今回の調査によって、女性はニコチンによる肉体的な依存だけでなく、ストレス症状を
解消するための心理的な依存によって、二重の意味で禁煙が難しくなっているという構造が
判明したのです。

■女性が禁煙するヒント

また、他にも“タバコを吸っている学生のストレス対処能力は低く”、”吸っていない学生の
ストレス対処能力が高い”ことがわかりました。そして実は、このことが“女性が禁煙するヒント”
につながるのです。

ストレス対処能力の低い学生は、ストレスに晒されると、安易に快楽や精神安定を求めて、
喫煙という行動をとってしまいます。これは、ストレス対処能力が低いと、ストレスを
マイナスと捉えてしまうためです。

もしここで、ストレスを“自分にとって意味があるもの”とプラスに捉えることができれば、
喫煙に逃避することなく、現実的にストレスに向きあい、問題を解決することができるのです。

さて、そんなストレス対処能力ですが、これは人間が成長するプロセスにおいて、成功体験を
積み重ねることによって身につきます。主に乳幼児期から思春期に獲得するものですが、
成人後も手遅れではありません。

仕事や学習、あるいは社会における人間関係などで、困難を予測し、目標を設定して、それを
適切に処理することで自信をつけましょう。そして、そのようなストレスは自分にとって有益で
あると意識するようにします。

その積み重ねは、やがて禁煙に結びつくだけでなく、生きていく上でのヒントにもなるでしょう。

いかがでしたか? 女性は“タバコに依存しやすい”だけでなく、妊娠や出産など、禁煙が
不可欠なライフイベントを経験することがあります。そんなときはこの記事を参考に、
禁煙に努めてくださいね。