バターのような風味をうたったマーガリンを、店頭でよく見かけるようになった。
東日本大震災の影響でバターの品薄感が続いていることが背景にあるという。
どんな商品があるのかや、使い方のポイントを調べた。
日本乳業協会によると、震災後の昨年4月~12月の国内のバター生産量は、前年同期比の
85・5%と減っている。震災の影響でバターの原料になる生乳の生産量が減ったことなどが主因だ。
バターの生産量は直近、ようやく回復傾向にあるが、「いまだに生産が需要に追いついておらず、
店頭では品薄感が続いている」(同協会)。
★香り高い発酵バター
そこで、各社はバターのような風味をウリにしたマーガリン類を発売している。
この中には実際にバターを混ぜているタイプと、混ぜていないタイプがある。
小岩井乳業が3月1日に発売した「小岩井 マーガリン【醗酵(はっこう)バター入り】」
(180グラム、315円)は、発酵バターを混ぜ合わせているのが特徴だ。発酵バターとは、
クリームに乳酸菌を加えて発酵させたバターのことで、香りが高く、本場・欧州では一般的に
食されているという。同社は1世紀以上前から発酵バターを作り続けてきた歴史があり、その技術力を生かした。
一方で、マーガリンなどに含まれ、過剰摂取すると、心疾患のリスクを高める「トランス脂肪酸」は
抑え気味に。厳しく規制しているデンマークに倣って、油脂に含まれるトランス脂肪酸を2%未満にしている。
★3割安も魅力の本格派
雪印メグミルクが昨年9月に新発売した「雪印 まるでバターのようなマーガリン」(200グラム、263円)は、
バターは混ぜていないが、香料や粉乳、食塩を調合することで、「バターらしさ」を追求。値頃感が魅力で、
「雪印北海道バター」(200グラム、389円)に比べ約3割も安い。マーガリンは
「パンに塗る」というイメージも強いが、こちらは調理用として開発されているため、
加熱調理した際に、香りやコクが際立つ、という。100グラムずつ分包してあり、計量のための目盛りも付いていて使いやすい。
