2万人近い死者、行方不明者が出た東日本大震災からもうすぐ1年を迎える中、
被災地では4日、各地で遺族らが犠牲者を悼んだ。福島県いわき市では
女優の優香(31)がイベントに登場。心の傷がいまもなお癒えない被災者たちに
「独りじゃないよ」とメッセージを送った。

 優香が登場したのは、いわきアリオス小劇場で行われたアニメ映画「ももへの手紙」
(監督沖浦啓之、4月21日初日)の特別上映会。「絆」「想(おも)いを伝える」をテーマに描かれた作品。
福島第1原発事故の影響で、離散を余儀なくされた県民も少なくないが、そんな地元民からの要請で実現した。
声優を務めた優香は美山加恋(かれん、15)と舞台あいさつに立った。

 「ももへ」とだけ書かれた手紙を残して天国に旅立った父。母の故郷に移住した11歳の少女が
家族や妖怪たちにも見守られて心の成長を遂げていく愛の物語。母親の声を当てた優香は
「アフレコは震災前でしたが、あの悲劇的な出来事から1年のタイミングで上映されることは意義深いこと。
決して独りじゃないよと訴えた作品。子供たちが前向きになるお手伝いができればうれしいです」とあいさつした。

 上映会と連動する形で昨年8月から展開中の「絆 あなたへの手紙」キャンペーン
(スポニチ福島支局後援)の特別表彰式も行われた。「最愛の人」「ふるさと」などを“宛先”として募集した中から
感動作を選ぶ企画で、今月半ばの結果発表を前に「ももへの手紙賞」が設けられ、
原発警戒区域の楢葉町から会津美里町に避難中の佐土原由美さん(39)の作品が選ばれた。

 17年前に亡くなった父に宛てた内容。原発に反対していたこともあり、テーマに選んだという。
3人の子供たちと登壇した佐土原さんは「29日に一時帰宅できるので父の墓に報告したいと思います」と話した。



$シロップ_821とそよ風の語らい