引きこもりのケアを考える「社会的ひきこもり支援者全国実践交流会」が18日、流通科学大学(神戸市西区学園西町3)で開かれた。
2日間の日程で、初日のシンポジウムには韓国で活動する李忠韓さん(36)が出席。

「韓国では激しい受験戦争を背景に、引きこもりが増加している」と訴え、
当事者と親ら500人が耳を傾けた。

国の調査では、引きこもりの若者は全国で推定70万人。部屋から出られず家族とも会話しない事例から、
外出はするが就労など社会参加を断つ人まで幅広い。

シンポジウムに参加した李さんは、延世大学を卒業後、大手企業サムスンに入社。
その後、生き方に迷い退職。その経験を生かし、現在は高校中退者などの自立を支援する「悠自サロン」の運営に携わっている。

李さんは「韓国の親はわが子を有名大学に入れることが役目と思っている。
その弊害として、不登校や高校中退者が増加している」と、過剰な受験戦争が引きこもりの要因になっていると指摘。

解決方法として、同じ悩みを持つ若者が集うフリースクールのような交流施設が重要とし、
「信頼できる施設の支援を受けることで多くの若者が競争至上主義から解放され、自立を模索できている」と提案した。

基調講演では、篠山市の井上一休さん(68)が、引きこもりの若者が児童対象の公園「遊び村」の運営に携わっている事例を紹介した。