東京電力は13日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度計が、同日午前5時に89.6度を示し、
冷温停止状態の宣言以降の最高値を記録したと発表した。

12日午後2時15分ごろには、保安規定で定めた管理目標上限の80度を超えた82度を示し、
経済産業省原子力安全・保安院に「運転上、必要な条件を満たしていない」と報告した。

東電は、一つの温度計の値が短時間で75~90度ほどの間で大きく変動していることや、
この温度計以外は低い数値で安定していることから、この温度計に異常があるとみて調査する方針。

保安院は、温度把握の在り方などについて至急検討するよう東電に指示した。

圧力容器底部の温度計の値が80度を超えたのは、昨年12月に政府が冷温停止状態を宣言して以降、初めて。
▼東京電力福島第一原子力発電所2号機で13日午前10時、上昇傾向を示していた圧力容器底部の温度が91・2度に達した。

2号機の温度は12日午後2時20分、約82度に達し、東電が保安規定で温度管理の上限として定める80度を超えた。
東電は同3時30分、原子炉に注入する冷却水を毎時約3トン増やし、計17・4トンに変更した。

圧力容器や格納容器内に設置されたほかの温度計が示すデータは、全体的に低下傾向を示している。
問題の温度計は同日昼頃から、75度~90度超の間を激しく上下するようになった。

こうしたことから、東電は、温度計が故障した可能性が高いとの見方を強めており、当面17トン以上の注水を維持しながら監視を続ける。
2号機は先月、工業用内視鏡を入れた際、天井から多量の水滴が落下し、湿度が高いことが判明している。