「第14回出生動向基本調査」の結果をさらに見ていくと、ある変化に気がつく。
「結婚相手に求める条件」では、容姿を考慮・重視する男性が82.4%と、
1992年以来最高水準になった。
不況の影響なのか、女性に経済力を求める男性も、
当時は26.7%だったのに対して、今回の調査では38.7%まで増えている。
注目すべきは、他の「条件」も軒並み上昇傾向にあるということだ。
女性の調査結果を見ても、結婚相手の男性に求める条件として「容姿」を挙げたのが、77.1%と1992年以降最高。
経済力、職業、学歴、家事の能力、仕事への理解、人柄とも上昇傾向となっている。
ここから読み取れるのは、結婚する相手に求める条件が男女とも厳しくなっているということだ。
「婚活ブーム」と言われている現状の一方、結婚のハードルはますます高くなり、
相手選びに妥協ができなくなってきている。
条件のズレが生じてしまうと、異性と交際する意欲が希薄になってしまう人もいる。
しかし、ズレが生じているのは、なにも相手に要求する条件だけではない。
巷で問題になっているのは、「理想の自分像」が異性の求める条件と乖離してしまっている現状だ。
「最近、『女子力』という言葉が流行っていますが、いわゆる女子力がある女性を好きだという男性を見たことがありません。
女子力が高い女性に限って、男性にも『男性力』を求めてきますから。
それよりも、むしろ経済力のある自立した女性の方が好まれると思いますよ。
共働きが基本となり、家事や育児も分業が当たり前になっている現代では、
男性・女性という古い役割分担のもとで交際していくのは、無理があると思う」(30代男性)