ブータン国王夫妻の帰国から一夜明けた21日、日本の旅行代理店にツアー申し込みが
相次いだ。ブータンの関連情報を掲載したホームページへのアクセスも急増。年末年始や
来春の海外旅行先として「世界一幸福な国」への注目が高まっている。
ブータンへの手配旅行を中心に取り扱う「GNHトラベル&サービス」には「どんな国ですか?」
「行き方は?」「この日数だと旅行代金は?」などの問い合わせが通常の3倍になったほか、
ホームページのアクセス数は10倍に。本申し込み前の見積もり依頼も3倍で、来月出発したい
という旅行者からの申し込みもあった。同社は昨年1月に設立したばかりで、あまりの反響に
「国王夫妻の来日は強烈な印象を与えた。遠い国が一気に身近な国になった」と話した。
旅行会社大手JTBへも同様の問い合わせがあり「注目度が非常に上がっている」
(広報部)という。少人数の旅行を取り扱う子会社JTBグランドツアーでは21日、
ホームページのニュース欄に特別コーナー「ブータンに行ってみたい!」を新設して対応。
「風の旅行社」(中野区)のHPへもアクセス数が最大40倍になったほか「日本ブータン
友好協会」(文京区)では、これまで1日1本程度だった問い合わせが10倍に跳ね上がった。
ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(31)とジェツン・ペマ王妃(21)の来日効果が
数字に表れた。イケメン国王と美しすぎる王妃は常にほほ笑みを絶やさず、行く先々で
手を合わせてあいさつしたほか、時には手をつなぐ仲むつまじい姿を披露し、見ている側も
笑顔にさせるほどの“幸せオーラ”を全開。海外には原発事故への懸念が残る中、福島県
相馬市を訪れ小学生に「龍」の話をされた姿は日本人の心を打った。
ブータンは物質的な豊かさよりも、精神的豊かさや心の充実を優先させる国民総幸福量
(GNH)の増加を政策の中心としている。05年の国勢調査では国民の約97%が「幸せ」と
回答するほど世界一幸せな国として知られ、ご夫妻の姿はまさに幸福の象徴ともいえる。