放射線による被ばくと子どもの健康について考えるシンポジウムが千葉市で開かれ、チェルノブイリ原子力発電所の事故で被ばくした子どもの治療にあたるロシアの医師が「放射性物質に汚染されていない食品や水をきちんととることが大切だ」と訴えました。
千葉県内の医師などが千葉市中央区で開いたシンポジウムには、旧ソビエトで25年前に起きたチェルノブイリ原発事故で被ばくした子どもの治療にあたっているロシアのアレクサンドル・ルミャンツェフ医師が招かれました。
ルミャンツェフ医師は事故のあとのがんの発生率について、「5年から7年経ったあとに子どもの甲状腺がんが増え、発生率は今も以前の水準に戻っていない。一方、それ以外のがんの発生率に大きな差は出ていない」と治療や調査のデータに基づいて説明しました。そして、事故のあと周辺の地域では、放射性物質を含んだ食べ物や牛乳を口にすることで被ばくするケースが続いたとして、「放射性物質に汚染されていない食品や水をきちんととることが大切だ」とアドバイスしました。
会場にはおよそ250人が集まり、講演を聞いた千葉市の60代の男性は「本当の事故に基づいた話を専門家ではない人にも分かりやすく話してくれ、よかったです」と話していました。