国際通貨基金(IMF)は13日、アジア太平洋地域の経済見通しに関するリポートを発表し、欧州の債務問題と米景気減速によってアジア経済の短期的リスクが「明らかに」増大しており、政策担当者は機敏に行動するとともに、急速な方針転換に備える必要があるとの見方を示した。

 IMFはまた、先進国の投資家がアジア市場で2009年から積み上げてきた大規模なポジションを反転させる可能性があるとして、アジアから資金が流出するリスクについても警告した。

 IMFは「そうしたポジションの突然の巻き戻しが信頼感の喪失を招き、債券市場と株式市場から為替やその他の市場に危機が連鎖する可能性がある」とし、「2011年8月と9月のアジア金融市場の急落は、ユーロ圏の金融の混乱の拡大と米国(景気)の減速再開が、アジアに深刻なマクロ経済的および金融的波及効果をもたらしかねないことを裏書きしている」と指摘している。

 IMFは、アジアにとってリスクは「明らかに下方に傾いている」とみている。