欧州委員会のバローゾ委員長は28日、欧州議会で演説し、ユーロ圏はメンバーの17カ国が経済統合を深化させれば共同で債券を発行できる、との考えを示した。
同委員長は「ユーロ圏が統合と規律を確保するために必要なツールを完全に身につければ、共同債の発行は皆にとって自然で利点のあるステップとなる」と述べ、その債券は財政目標を守った国に有利となり、守らなかった国に不利になる仕組みとすべきだ、と指摘した。
委員長はその債券を「安定債」と呼んだ上で、「すでに明らかにしているように、欧州委員会は今後数週間のうちに『安定債』に関する選択肢を提示する。選択肢のいくつかは現在の(EU)条約の枠内で実行できる可能性があるが、完全な債券は条約の修正が必要だ」と語った。
バローゾ委員長はまた、欧州連合(EU)では信頼感の危機が経済や社会的な問題を複雑化させており、発足以来最大の困難に直面しているとの認識を示し、「過去何十年もなかったような信頼感の危機が起きている」と述べた。
さらに、ギリシャは今後もユーロ圏のメンバーにとどまる見込みだとした上で、EU各国が経済統合を深化させなければEUがバラバラになる恐れがある、と警告した。