22日のニューヨーク外国為替市場ではドルが幅広い通貨に対して上昇し、ユーロは対ドルで8カ月ぶり安値水準まで売られた。世界経済をめぐる懸念が深まり、質への逃避が進んだ。

 米連邦準備理事会(FRB)が前日、経済見通しに著しい下振れリスクが存在するとの認識を示したことに加え、中国やドイツの成長鈍化を示すデータが発表されたことを受け、株やその他リスク資産が売られる一方、米国債などのドル建て資産に買いが入った。 

 主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数は1.4%上昇の78.400。1日の上昇率としては8月上旬以来の大きさとなった。

 ドルは対円では0.3%下落して76.220円。円が前月つけた過去最高値の75.94円に迫る中、市場では円高阻止を狙った介入への警戒感が強まっている。 

 ユーロはギリシャ向け次回融資をめぐる根強い不透明感を背景に下落し、対ドルで一時、1月20日以来8カ月ぶりの安値水準となる1.3384ドルをつけた。

 終盤の取引でユーロ/ドルは電子取引EBSで0.7%安の1.34710ドル。

 バークレイズ・キャピタルはユーロ/ドルの短期的見通しを下方修正し、向こう1カ月で1.33ドルに、3カ月間では1.25ドルまで下落するとの予想を示した。 

 世界経済をめぐる懸念から豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨やメキシコペソなどの新興国通貨も大きく下落した。豪ドルは対米ドルで3月17日以来の安値をつけ、ニュージーランドドル/米ドルも5月17日以来の安値に下落した。