民主党は29日、東京・紀尾井町のホテル・ニューオータニで代表選を行い、新代表に野田佳彦財務相(54)を選出した。野田氏は30日の国会で首相指名を受け、第95代、62人目の首相に就任する。

 このニュースは英国でも報じられている。英ガーディアン紙は、世界第3位の経済大国で首相になる人物は、自身のことを「どじょう」と呼んだと揶揄(やゆ)した。どじょうとは泥の中で残飯をあさる生物だと説明。野田氏の自己軽視的な発言は言葉上のことだが、直面する仕事量は泥土に匹敵すると報じている。

 また同紙は、野田氏は家柄が重要な政治家を前に、両親が農家の生まれだと強調したが、日本を復興させるべく指導者が地味さをアピールすることに疑問を感じると伝えている。

 同紙は、野田氏の政治生命の見通しは明るくなさそうだが、彼が最初に向き合う基本的な仕事は、民主党と政府に影響力を示すことだとの見方を示している。

 また、英テレグラフ紙は、野田氏が長年日本が切望している強い指導力を発揮するか懐疑的な見方もあると報じている。

 同紙は、決選投票では、政治を取り仕切る「影の将軍」、小沢一郎氏の脱小沢、親小沢で票が分かれたが、野田氏は脱小沢勢力に支持されたと背景を説明。この状況で野田氏が前任の首相ら5人より、長い任期を保てるかどうか、政治評論家らは疑問視していると伝えた。