19日のロンドン株式市場では、ロイズ・バンキング・グループやロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)を中心に銀行株が下落。これに伴い、英政府が保有する両行株の含み損は約400億ポンド(約5兆700億円)に膨れ上がった。
RBSは一時1.6ペンス(7.1%)安の20.4ペンスを付けた。ロンドン時間午前11時49分現在は20.7ペンスでの取引。ロイズは2.8ペンス(9.4%)安の27ペンスまで下げた後、27.9ペンスとなった。
英政府は658億ポンドの公的資金注入で両行の株式を取得。株価下落で政府保有株の時価総額は一時、取得時を61%下回る259億ポンドとなった。インベステック・セキュリティーズのロンドン在勤アナリスト、ガレス・ハント氏は、「規制が不透明で最終的な状況が明らかになっていない現在、政府がどのようにしてロイズとRBS株を売却できるのか予測はつき難い」と語った。
英政府は2008-09年の銀行危機の際に、RBSに455億ポンド、ロイズに203億ポンドそれぞれ注入した。事情に詳しい関係者4人が3月に発言したところによれば、政府は次回選挙を控え来年にも保有株の一部を売却し、財政赤字の是正に役立てることを検討していた。