米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のグロース共同最高投資責任者(CIO)は19日、米国債利回りの急低下は、米国がリセッション(景気後退)に陥る可能性があることを反映しているとの見方を示した。

 グロース氏はロイター・インサイダーテレビに対し「われわれの目には、政策の選択肢が限られており、経済成長が減速していることは明らかだ」とし「実質成長率がプラス1%になったとしても、雇用情勢と企業業績の観点から見た成長は、明らかにリスクにさらされている」と述べた。

 そのうえで、現在の米国債の利回り水準は、リセッションに陥る状況に対して警告を発しているとの見方を示し、「国債利回りは、リセッションの潜在性だけでなく、リセッション入りの可能性が高いこと、およびインフレが低下する可能性を反映しており、この点が重要だ」と述べた。

 グロース氏は5月、ロイターに対し、米国がリセッションに再び向かった場合に限り、米国債の購入を再開するとの方針を明らかにしていたが、この日も「リセッションが視野に入らなければ(米債投資には)何の価値もない」とし、考えに変わりのないことを明らかにした。

 指標米10年債利回りは前日、節目となる2%を割り込み、一時1.98%をつけた。この日は2.08%前後で推移している。