米ヒューレット・パッカード
(HPは18日、英ソフトウエア会社のオートノミーの買収を103億ドルで買収するため、
協議を行っていると発表した。

さらに、パソコン(PC)部門のスピンオフ(分離・独立)を検討していることを明らかにした。

また、ウェブOSを基盤としたタブレット「タッチパッド」など携帯端末の提供を打ち切る見通しを
示した。

HPは、オートノミーに対して1株あたり42.11ドルで買い取りを提示した。

HPのPC部門をめぐっては、低成長で収益率の低い同部門を維持することをもはや同社は考えていない、
との観測がここ数カ月高まっていた。

YCMNETアドバイザーズの最高経営責任者(CEO)、マイケル・ヨシカミ氏は
「世界中が認識していること、つまり消費者セクターにおいてハードウエアは大きな成長が
見込める分野でないということをHPは認識しつつある」と指摘。
「この部門は、収益が得られる部門でない。今回の決定は、サービスやビジネス向け業務に注力する
という新CEOの方針を反映している」との見方を示した。

PC部門分離の検討は、HPが1999年にアジレント・テクノロジー設立に向け計測・部品事業を
分離した時以来の大きな動きとなる。
その後HPは、競合のコンパックを買収し、消費者向けPCセクターの市場シェアを大きく伸ばした。

ケンブリッジに本社を置くオートノミーは、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などを
顧客に抱える。
先月同社が発表した四半期決算は、インターネットベースのクラウドコンピューティング需要増加が
追い風となり、16%の増益となった。

オリベツリー・セキュリティーズのテクノロジー・メディア・通信部門のストラテジスト、
ティム・ダニエルズ氏は「ソフトウエアビジネスに再度注力するため、HPはオートノミーの買収を
検討している。顧客はデータ集積を問題なくできる。問題はそれをどう構築するかだ。
ビデオ、画像、電子メールなどウェブ上にあるデータの80%は適切に構築されていない」と指摘した。

HPがこの日同時に発表した5─7月期の売上高は312億ドルで、前年同期の307億ドルから増加し、
アナリスト予想と一致した。

通年の利益予想は1272億─1276億ドルになるとし、
これまでの予想の1290億─1300億ドルから下方修正した。
1株当たり利益予想も、4.27ドルから3.59─3.70ドルに引き下げた。
同社株は6%超値下がりして取引を終えた。