東京工業品取引所の金先物は9日、取引の中心である2012年6月物が一時、前日比62円高の1グラム4350円を付けて過去最高値を更新した。世界的な株価急落に伴うリスク回避の動きを受け、ニューヨーク市場の金先物が連日で最高値を更新しているのを反映した。これまでの最高値は1982年9月に付けた4326円だった。
先週末の米国債格下げや欧州の財政不安を受け世界景気の先行き不透明感が強まっているうえ、ドルの信用が揺らいでいることがドルの代替通貨の側面を持つ金の上昇につながった。
市場では「欧米での危機感は日本以上。世界経済の不安要因は一過性ではない」(UHG)など今後も相場上昇が続くとの見方が出ている。