いよいよ、世界の基軸通貨かつ米国の国内通貨であるドルのデフォルト(債務不履行)が現実味を帯びて来た。現在、米政府の財政は国民が支払ってきた年金資金を流用し、今年の5月から運営されている。
連邦債務には米議会が定める上限があって、リーマンショック以後定められた14.294兆ドルの赤字国債発行枠は、5月の段階で限度額に達してしまっている。米議会予算局(CBO)による試算では、2011会計年度(2010年10月から2011年9月)の財政赤字額は約1兆5000億ドル(123兆 6000億円)にも拡大する見込みだという。
ガイトナー財務長官によると、8月2日に政府の金庫は空になると公言している。この債務枠の上限を上げるには議会の承認が必要なのだが、米国でもねじれ現象が起きていて野党共和党が反対していて共和党反対している。
米国のデフォルト懸念は、このところ日々拡大している。米のFRB(連邦準備制度理事会)のメンバーでもある、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、マスコミ向けに次のように発言している。
「米財政問題が適切に対処されなければ、世界のマクロ経済に衝撃を与える恐れがある。米国がデフォルトする恐れがあるというのは非常に危険だ。リスクは東日本大震災の影響や原油価格上昇、欧州債務危機よりも深刻」
報道によるとガイトナー財務長官は財務省内部に特別タスクフォースを組織し、連日デフォルトしないための協議を起こっていると言う。協議してもなかなか有効策が打ち出せず、支払い期日が来たものを如何にして延期させるかぐらいしかアイデアは無いそうである。
米国が財政破綻すると信用が失墜し、国債も暴落するので、8月2日が近づくと議会も上限上乗せに同意するだろうという見方が有力だ。そのためか米国の破綻を本気で心配している人は、余りいないようである。
だが、もし赤字国債を追加発行できなければ既存国債の元本償還ができない、いわゆるデフォルト(債務不履行)に陥るということだ。米政府が抱える財政赤字は、現在、なんと1京(=1万兆円)6000兆円にも膨らんでいる。この金額は、全世界の総生産高の2倍強にもなる金額である。米国債の場合は、世界一安全ということで海外の政府や金融機関が購入しそのほとんどを保有している。このうち日本は政府が購入した米国債は、約80億ドル(6400億円)分。その他民間の金融機関が約600億ドル分(4兆8000億円)ほど購入している。
▼ 米国の返済および償還スケジュール☆
○ 8月3日:社会保障を受けている5500万人の米国民に対する支払い(610億ドル)
○ 8月4日:短期国債の満期(300億ドル)
○ 8月11日:短期国債の満期(270億ドル)
○ 8月15日:利付き国債の四半期ごとの利払い日(256億ドル)

これらでざっと総額826億ドル(約11兆5000億円)になる。

ある筋からの情報として某サイトで次のような情報が公開されている。

▼米国の債務上限引き上げ問題はカムフラージュである。債務不履行で米国民の資産を
 収奪する手はずが整えられている。
▼中国は、米国がデフォルトすることを知っている。