徳島県美波町の由岐商工会が、沿岸で採れる特産のアワビを使ってご当地バーガー
「アワビバーガー」を考案、6月12日、JR牟岐線の由岐駅前で行う恒例イベント
「鮑(あわび)の市」で発売する。

 以後、地元の民宿や飲食店で提供する予定で、バーガーを開発した商店主らは
「旬のアワビを手軽に味わえる。幅広い年代の人に食べてほしい」と期待している。

 同商工会などが、「ご当地バーガーでまちおこしを」と考え、地元食材を多用する
「みなみバーガー」を開発することにした。2009年には、切り身のタチウオを
フライにし、レタス、キュウリなどをパンに挟んだ第1弾の「タチウオバーガー」を
開発した。

 由岐地区には100人以上のアワビ漁師がいるとされ、高級感のあるアワビを手軽に
味わってもらおうと今回、第2弾の「アワビバーガー」の試作を繰り返した。

 商工会の「みなみバーガー部会」で部長を務める民宿経営者、中山純一さん(41)
が約1週間かけ、アワビのすり身に肝を練り込んで揚げたり、同すり身を照り焼きに
したりした5種類を試作。商店主や民宿経営者らが18日、試食した。

 その結果、酒蒸ししたアワビをソテーし、焼いたパンにレタスやトマトと一緒に挟み、
和風のジュレをかけるバーガーを選んだ。「アワビが入っているのがよく分かり、
見た目が美しい。生野菜との相性も抜群」と評価した。

 予定価格は1個500円だが、アワビは1キロ5000~8000円の食材のため、
同部会のメンバーらは「赤字にならないギリギリのライン、いやなるかも」と苦笑する。
それでも、「このバーガーをきっかけにアワビのおいしさを知る人が増えれば」と前向きだ。

 県内のアワビ漁は6月頃から解禁されるところが多く、間もなく旬を迎える。
中山さんは「蒸したアワビをソテーすることで柔らかくなり、うまみも強くなった。
由岐のアワビと海の幸を多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と期待する。
同商工会は「次は、秋に旬を迎える伊勢エビを使って、『伊勢エビバーガー』開発にも
取り組みたい」と意気込んでいる。

 12日の「鮑の市」は午前9時~午後1時。「アワビバーガー」は300個限定で、
収益金の一部を東日本大震災の義援金にする。

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